いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

名は体を表す

»

■誰だ、スクリプトに"Death-Note.sh"ってつけたのは!

 スクリプトを書く時、気を使うのは分かり易い名前を付けることだ。これは基本だと思う。できれば名前を見るだけで、どういう動きをするか理解できるものが理想だ。

 記載したユーザセッションを記した通りの時刻にKillするスクリプト、その名は"Death-Note.sh"。そのスクリプトに記されたユーザは、指定の時刻でプロセスをKillされて、強制的にログアウトされる。非常にうまい名前の付け方だと思った。ちなみにそのサーバの管理者アカウントは"Yagami"だった。

■サーバの名前エトセトラ

 たまに見かけるのは、サーバのホストネームに歴史上の人物の名前を付ける人たちだ。歴史を知っていれば、的確にサーバの関係が分かることがある。古い順に"nobunaga"、"toyotomi"、"Tokugawa"だったり。あと、歴代天皇の名前をつけるとか。確かに、知ってる人には分かりやすい。

 意外と企業にもあるのが、神々の名前をお借りするケースだ。ジュピターとかプロメテウスとか、ギリシャ神話系はよくあるようです。ちなみに、うちの自宅サーバはエジプト神話の神々の名前で統一されている。

 極めつけには、某人気アニメのキャラクターの名前でサーバ名をつけているのを聞いたことがある。個人用の環境なので好きにしてくれればいい。確かに、管理してて楽しくなるだろうと想像できる。

■最近よく聞くDQNネーム

 ちなみに、私もどっちかといえばDQNネームを頂いた人です。私の名字は平凡なのに、名前は非凡だ。きちんと意味を持って付けている事は親から確認しているが・・・。本当は娘が欲しかったのだろうか。そう勘ぐってしまう。幾度となく、名前だけで女性に間違えられ、苦労もしてきた。

 このDQNネームを付けられると非常に苦労する。これはソースコードも同じだと思う。どうだろう、変数名にアニメキャラの名前付けられたり、徳川の系譜でクラスを作って継承されたら。ネタとしては面白いが、これで大規模な開発をされたらきっとブチ切れると思う。

■名前は重要

 大きなプログラムやシステムを組もうとした時、技術や手法を問われる事が多い。名前の付け方も一つの技術として認識されてもいいような気がする。ただし、その良し悪しを決定する基準は難しい。

 名前と実体を比べると、名前を付けた人がどれだけ実体を見ているのか、何となく分かってしまう事はないだろうか。名前は自己満足のためのものではない。それを見た人に対しての思いやりが必要だ。

 故に、変数やファイル名、関数や機能にしても、名前というのは大事だと思う。仕事をする上で、成果物にはDQNネームを付けないよう気をつけたいものだ。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する