いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

次世代ソフトを提案する。 ―Microsoft編―

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■PCで使うソフトは、ここ5~6年、進化していない

 最近、ソフトウェア売り場に行っても、目新しいソフトがない。バージョンアップ品ばかりで、目新しさを引くソフトがない。

 これではつまらない。そういうわけで、新たな時代を担うソフトウェアを提案してみたい。

■ExcelとWordの究極合体「Exord」(エグゾード)

 Excelではページの尺をとるのがしんどい。かといって、Wordでは書式の設定やら難しい…。そんな悩みを一気に払拭するソフト。それが、「Exord」(エグゾード)。

 基本的な画面の構成は、Wordのレイアウトの横に、Excelでおなじみのセル番号がついている。まさに、Excelの操作感でWordが使える。下書き表示にすれば、今まで使い慣れたExcelのような画面。印刷レイアウトにすればWordのような画面。WordとExcelを使える人であれば、違和感なく移行できます。

 また、章の区切りもシートを追加で行える。Wordのスタイル機能も使用でき、Excelの関数も使える。セルの参照機能を使ったり、IF関数を使う事で、ドキュメントの再利利用性を格段に高めることができます!

■Accessの演算能力と、Excelの使い勝手を兼ね備えた「Axel」(アクセル)

 Excelの使いやすさは逸品だ。そして、Accessの演算能力は高い。この両者の欠点を補う革命的なソフト、それが「Axcel」(アクセル)だ。

 Excelの関数は便利だ。しかし、SQLが使えない。なので、データの数が増減するような処理にはとうてい使えない。逆に、Accessでは、データはデータとして分けられているため、テーブルに関数を入れたりはできない。また、フォームの作成に至っては、Officeというよりもう、VBの世界だ。

 Accessの操作の一部をExcelと共通化し、ExcelにAccessの機能を取り込んでいく。重なり合う部分をつなぎ合わせて1つのソフトにする。複雑な計算処理と、高度な表組が1つのソフトで実現できる。それが「Axcel」(アクセル)だ。

■Powerpointの自由度とWordの編集性能を統合した「Powerd」(パワード)

 君は不満に思ったことはないだろうか。ドキュメントとプレゼンの資料を、同時に作成できはしないか。Wordはページ割を気にせずに書くことができる。プレゼン資料はページの割り振りを元に書いていく。同じテーマで作成した場合、ダブる内容が多いのだ。そんなプレゼン資料とドキュメントを一括作成し、管理できるソフト。それが「Powerd」(パワード)だ。

 PowerPointには、プレゼンの進行をするための、ノート機能(?)というものがある。これをうまく、Wordと融合させる。また、Wordのコメントの機能をドキュメントとプレゼンの資料とリンクする事で、効率的に修正を行える。

 見せる、説明する。そして、ドキュメントを残す。これを同時にこなすには、もう、「Powerd」(パワード)しかない。

■Windowsのソフトウェア資産とMacの先進性が1つになった! 「Madows」(マドゥズ)

 自分で書いておいてなんだが、すでにWineというUNIX上でWindowsのバイナリを実行できるソフトがある。コレを、Microsoftが本腰を入れて開発に参入すれば、実現できるのでは。と思う。絶対やらんだろうが。

 MacはUNIXに仕組みを変えることで飛躍的に進化した。そして、そのUNIXでWindowsのバイナリが実行できるようになれば、すぐにでも「Madows」(マドゥズ)は実現するかもしれない。ある意味、夢のような話だ。

 スタイリッシュなMacで、Windowsのソフトが自由に動く。難易度としては、世界の国境がなくなるのと同じくらいに難しいが、実現したら素晴らしいかもしれない。

■そんなことで。

 いろいろ提案してみたが、これらのソフトには致命的な弱点がある。それは「Excel、PowerPoint、Word、Accessの全機能を難なく使いこなせるぐらいの人じゃないと、実際に使いこなせない」ということです。

 本当の玄人でなくては使いこなせないが、すさまじく便利! というソフトがあってもいいのではないだろうか。そういうピーキーな奴がいてこそ、ソフトウェア製品というのは進化するような気もする。

 もっとも、使う側以上に開発する側に機能に対する理解が求められる。実際開発するとなれば、使いこなす数倍の難易度が必要になる。コスト的に採算が取れそうにないが、実現して欲しいものです。

次世代ソフトを提案するシリーズ

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