いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

地震なんかじゃ壊れないもの

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■マスコミへ一言いいたい。ネガティブな事ばかりぼやくな。

 今回、大地震が起きて世の中が混乱した。その一端は、マスコミにあると思う。24時間、被害が大きかった所の映像をだらだらと流し続ける。最初はあれを見てショックだった。しかし、どのチャンネルを回しても移るのは津波の映像と泣きくれる被災者たち。

 あれのおかげで、日本全体が憂鬱になってしまった気がする。そんなものより、きちんと伝えるべきものはあったはずだ。

■嘆く人も多かったが、立ち向かう人も多かったはずだ

 確かに、あれだけの打撃を受けるとショックは大きい。しかし、そんな状況でも、災難に立ち向かった人は大勢いたと思う。たとえば、消防団の方、自衛隊の方、そして、肩書きは無いが黙々と作業をする人々。こんな状況でも、力強く立ち向かう勇気は素晴らしいと思う。

 特に、原発関連の事故に関してはどうだろうか。原発の細かい話云々は置いておいて、中でがんばっているエンジニアにスポットを当てたい。

 たとえば、自分たちだったらどうだろう。いつ大爆発するか分からない原子炉を前であれだけがんばれるだろうか。自分が被爆してるかもしれない恐怖、自分の一挙一動に全世界の注目が集まっているプレッシャー、そんな重圧に耐えながら、24時間戦っている。こういう事ができるだろうか。身を張って最悪の事態を回避し続ける彼らに、敬意をエンジニアとして表したい。

■そして、日本の評価は高かった

 海外の反応だが、日本人へのエールが多いことに驚いた。これだけの大惨事に見舞われながらも、協力しあって助け合う国民は珍しい。アメリカの新聞でも、「不屈の日本」と賞賛されたりもしたらしい。内面的な部分を賞賛されるのは素晴らしいことだと自覚するべきだ。

 また、同じ日本内でも、民間の体制や企業の対応も迅速だったと思う。それぞれが何かできる事を探して助けようとしていた。エンジニアライフ1つ見ても、電車が止まって通勤困難者で街があふれても、翌週のコラムがきちんと掲載されている。こういう真面目さや勤勉さにも、私たちは誇りを持ってもいいんじゃないだろうか。

■津波や地震じゃ壊れない、熱いハートを燃やして欲しい

 何か、くさいことを言った気がする。しかし、非常事態なので気にしないことにする。

 確かに、大災害で「被害」というネガティブな部分ばかりがクローズアップされる。これでは意気消沈するばかりだ。そんなものより、地震による混乱や損失に負けずに立ち向かっている人たちは大勢いる。嘆いていないで、そういう人たちを熱く支援していきたい。物とかお金とか無理なら、精いっぱいのエールを送ればいい。

 特別な事をする必要はない。淡々と日々を営んでいけばいいと思う。こういう時こそ、精神的な支え合いが大事になるんじゃないだろうか。もし、被災地の方がこのコラムを読んでいたら、自分たちの内面的な強さを信じて奮い立って欲しい。

 日本が、この困難から再び立ち上がることを願う。そして、もっと自分たちに自信を持とう!

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