夢見る少年少女
2009年1月30日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。虫歯があると宇宙飛行士になれないことを知ってからは、「書く人か作る人になりたいなあ」と思っていたような気がします。
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「小学校のころの夢がかなったやついる?」
いつものように仕事を終え、インターネットをしていたときのこと。こんな言葉が視界に飛び込んできた。某匿名掲示板のスレッドをまとめたものだ。書き込みを見ていると、当然のごとくかなっていない人が多い(というか小学生の夢は現実的でないものが多い)が、中には実際にかなっている人もいた。例えば、小学生のころパイロットになりたくて、実際にパイロットになった人。これはすごい。
最近の子どもは夢がない、なんてよくいわれるが、本当だろうか。明確な夢のある小学生はいまも昔もそれなりにいるのではないか。同時に、みんなが夢を持っているわけでもないだろう。
子どものころの夢をかなえるのは幸せか否か。好きなことを仕事にするのは幸せか否か、というテーマと似ているかもしれない。夢はかなったら夢ではなくなるし、夢から覚める、なんて言葉もある。
もちろん、この手の議論に正解などあるわけがない。それぞれが考えればいいだけの、取るに足らない話だ。ただ、たまには「そういえば子どものころ、何になりたかったっけなあ」と振り返ってみるのも悪くないんじゃないだろうか。
そこまで考えて気が付いた。わたしは小学生のころの夢が何であったか、まったく思い出せない。思い出せないのだが、ある事実だけは思い出した。
小学生のころ、クラス内で新聞を作って、教室の壁に張り出していたのだ。新聞委員でも何でもない。勝手に記事を書いて、漫画を書いて、レイアウトを考えて、壁に張っていた。クラスのみんなには、それなりに好評だったように記憶している。
新聞ではないが、メディアの編集者となったいまの自分は、実は小学生のころの夢をかなえているのかもしれない。よし、明日も頑張ろう。
(@IT自分戦略研究所 岑康貴)
コメント
ビガー
私の子供の頃の夢、特にありませんでした。その日を楽しむことしかなかった気がします。
個人的には今でも子供の頃に夢を持たなければならないという意見には賛同しません。ただ、子供が夢を持つキッカケを作ることは大事だと考えています。
私には3歳の子供がいますが、できるだけ早く自立できるようなコーチングをしていきたいと思います(理解できる年になるまで当然待ちますけど)。自立の先に夢や願望が生まれると思いますので。
たま
小学1年生のころに「石油王」と書いてました。
UAEでウハウハになる夢がったのですが・・・信じられないクソガキですね(笑
今は開発エンジニアです。そのうちゲーム作りたいです。