カルロス・ゴーンに触発された自分戦略
2009年1月16日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。4月入社時に小林さんとお話したことが、いま仕事をする上での基本軸になっています。
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こんにちは、@IT自分戦略研究所 発行人(注:当時)の小林です。
年が明けて早2週間たちましたが、ぱっとしない年始ですね。企業の業績不振の報道が相次ぎ、「派遣村」に象徴される雇用問題が社会全体の不安感に拍車をかけます。部門収益の責任を担うわたしとしては、次年度の事業計画に頭を悩ませている毎日です。
この難局の処方箋へのヒントを得ようと、日産自動車の会長兼社長カルロス・ゴーン氏が出演する番組の公開録画に参加しました(番組は1月5日に放映されたのでご覧になった方もいらっしゃるかと思います)。
名経営者として後世に名を残すであろう同氏でさえ、金融危機・景気後退・円高が同時にしかも急激に進行するいまの状況には対応しきれないと愚痴モード(苦笑)。そんな中でも印象に残ったのは、同社の電気自動車への取り組みでした。
1999年からはじまった大胆なコスト削減の中でも、同社は電気自動車への研究開発費を極力維持したそうです。電気自動車というイノベーションこそが、次世代の成長の源泉になると戦略を定め、投資を怠らなかったのですね。世界初の量産型電気自動車はこの1~2年以内に発売だそうです。
苦しいときこそ、将来の成長軸を定め、その実現努力を怠らない。ビジネスパーソンにとっても参考になります。この不況下、将来に対する漠然とした不安感が膨らみがちです。不安感を払拭するには、「自分戦略」を定め、実現に向けた自己研さんが必要だ、とゴーン氏の肉声を聞きながら感じました。
@IT自分戦略研究所は今年で7年目に突入します。編集部一同今年もITエンジニアのみなさんの充実した職業人生を支援してまいります。どうかご愛顧ください。
(管理本部 経営企画部 小林 教至)
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濱口
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