@IT自分戦略研究所 メールマガジン「@IT自分戦略研究所 Weekly」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

ブログからの情報発信が情報収集につながる

»

 2006年1月27日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。元@IT発行人の新野さんによる「ブログ考」。本文で「書き始めました」といっているブログは、2006年11月から更新が止まっているご様子です。継続するって難しい!

■□■

 昨年(編注:2005年)12月から、ITmediaサイトでやっている「ITmedia オルタナティブ・ブログ」でブログを書き始めました。ブログそのものには以前から興味を持っていて、自分でも何か書きたいなと思っていました。

 いまさらながら始める気になったのは、仕事が暇になったから、というわけではなくて(だといいのですが……)、ひとまず気軽に始めてみようと考えるようになったからです。

 ブログの効用の1つとして、ブロガーの方々は「ブログを書くことで情報が集まる」ことを挙げます。特定のテーマについてブログを書いていると、自動的にそのテーマの専門家に読まれるようになってきて、その人たちからコメントやトラックバックといった情報のフィードバックをもらえるようになる、というのです。オルタナティブ・ブログを始めたばかりの私も、早くもこうした情報のフィードバックをもらっています。

 既存の@ITのようなメディアでは、情報を集めるために記者や編集者がもっぱら取材したり、情報を持っていそうな専門家に記事を依頼したり、ということをしていました。そうやって集まってくる情報を記事にまとめて読者に読んでもらうわけです。

 しかしブログによって収集できる情報は、こうしたメディアから得られるものとはまたひと味違う、現場に近い生の声や、非常に専門性の高いものなどさまざまです。

 ブログの登場で情報収集も情報発信も容易になり、既存メディアは淘汰(とうた)されていくのではないか? といった議論も時々ブログで読むことがあり、興味を持って見ています。本当にそうなのかどうか、私自身もブログを続けていくことで当事者として考えていきたいと思います。これが2006年の大きなテーマの1つになりそうです。

(新野淳一)

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する