076.MMTと経済対策
初回:2020/06/02
1.経済対策案
P子「明日にはこの記事消えちゃうけど、いいの?」(※1)
まあ、詳細は日を改めて書くとして、とりあえずこんな記事を見つけました。
https://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_638243/
自民党・安藤裕衆院議員 コロナ禍こそ平成の経済対策に終止符を打つべき
日刊ゲンダイDIGITAL / 2020年6月1日 9時26分
ざくっと、まとめると...
・「真水100兆円の財政出動を」
・「消費税率もゼロにすべき」
ここでいう真水とは、新規国債発行という事です。
P子「そんなことしたら、「GDPに占める債務残高」ダントツ世界No1の日本が財政破綻しちゃうんじゃないの?」
そこで、一度参考にして頂きたいのが、『MMT(Modern Monetary Theory)』です。
特集記事を一読してみてください。私は、丸半日かかりました。
P子「あなたは文章を読むのが特別遅いもんね」
経済・政治 中野剛志さんに「MMTっておかしくないですか?」と聞いてみた
2020.3.31 4:45
連載第1回 https://diamond.jp/articles/-/230685
連載第2回 https://diamond.jp/articles/-/230690
連載第3回 https://diamond.jp/articles/-/230693
連載第4回 https://diamond.jp/articles/-/230841
連載第5回 https://diamond.jp/articles/-/230846
連載第6回 https://diamond.jp/articles/-/230849
連載第7回 https://diamond.jp/articles/-/231332
連載第8回 https://diamond.jp/articles/-/231347
連載第9回 https://diamond.jp/articles/-/231351
連載第10回 https://diamond.jp/articles/-/231363
連載第11回 https://diamond.jp/articles/-/231365
連載第12回 https://diamond.jp/articles/-/231383
連載第13回(最終回) https://diamond.jp/articles/-/231385
当初は、「トンデモ理論」「単なる暴論」と言われていたそうですが、ひとつづつ丁寧に説明されており、なかなかの説得力があります。
もし本当なら、日本の失われた30年とか言われていますが、もう一度復活することが出来るのではないか、という期待が持てそうです。
もちろん、そんな簡単な事ではありませんが、将来に希望が持てない現在より、わずかでも復活できるチャンスがあるなら、それにすがりたくもなります。
P子「それって、困った時の神頼み...みたいな感覚?」
そうですね、それに近いものがあるかも知れませんので、皆さんにも見て頂いて、どう感じるか、聞いてみたい所です。
今日はここまで。
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「明日にはこの記事消えちゃうけど、いいの?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。
コメント
モンティホール
とりあえず第2回の途中まで読んでみましたが…酷すぎる内容ですね。経済学ど素人の私から見てもツッコミどころしかない。例えば
1.貨幣の価値は「みんなが貨幣としての価値があると信じ込んでいる」
2.貨幣は「信用システム」から生まれた。
…いやこれって同じことでしょ?(「みんなが貨幣としての価値があると信じ込んでいる」=「信用システム」。要は2は1より解像度を上げて具体的なメカニズムに踏み込んでいる(もちろんそれ自体は大切なプロセスですが)だけ)。それを1を否定して2を肯定するとかこの人(中野剛志氏)は自分の言っていることが矛盾している事に気づけないんでしょうか。なんかもうダブルスタンダードとポジショントークと詭弁のオンパレードで、読んでいて気分が悪くなってきました。
これむしろ、Cliodynamicsのサンプルにした方がいいんじゃないかしらん。『エリート過剰生産が経済学というジャンルそのものを駄目にした例』とかで(爆)。←はあくまで“#ターチンしぐさ”なのであまり本気にしないでください(苦笑)
ちゃとらん
コメント、ありがとうございます。
> 1.貨幣の価値は「みんなが貨幣としての価値があると信じ込んでいる」
> 2.貨幣は「信用システム」から生まれた。
> …いやこれって同じことでしょ?
著者が説明されているように、1.は、「商品貨幣論」であり、物々交換から始まり、金本位制で、お札そのものが金と交換できる=つまり価値があると信じているということで、2.は、信用システム=証文というか、後で払いますよと言う信用で成り立っている、つまり、物々交換から始まっていないという主張だと思います。
ただ、枝葉末葉はともかく、日本がデフレ脱却できない原因が、間違った…モンティホールさんが信じている経済対策のせいであり、実はばかばかしいと思われている経済対策で脱却できるなら、試してみる価値があるかも、と思っただけです。
政府と家や企業のお金の出し方が、実は反対でないといけない(家や企業が支出を絞る時は国は財政出動し、家や国が支出を増やすときには、金融引き締めが必要と言う考え方)は、納得です。
なので、消費税ではなく、所得税(累進課税)が自動的にインフレ抑制効果があるとかいう意見にも賛成です。
モンティホール
>モンティホールさんが信じている経済対策
何か根本的な誤解があるようですが、私は別にMMTを批判している訳でも、従来の経済学による対策に効果があると主張している訳でもありません(言いたくはありませんが典型的藁人形論法ですよそれ)。
中野剛志氏の主張はそもそもそれ単独で論理的に破綻しており、しかも論者としての態度が極めて不誠実であるため経済学以前の問題で信頼するに値しないと言っているだけです。
要は、武田邦彦氏の様に単に逆張りしりているだけだったり、ユヴァル・ノア・ハラリの様に枝葉末節の差異を針小棒大に取り上げて、既知の事項をさも自分が初めて見出した世紀の大発見であるかのように装ったりする輩の同類だという事です。
で、まあちゃんと高等教育を受け、本来それなりに知識も論理的思考力もあるはずの人間が、こうまでしてなりふり構わず世界に自分を過大評価させ、手段を選ばず他人を蹴り落そうとする様が、実に『エリート過剰生産による過当競争』『永年サイクルにおける危機フェイズ』的だなあと思っただけです(#ターチンしぐさ)。まあ危機フェイズについては、アメリカが物理的に炎上してしまったことの方がよほどインパクトがありましたが。
なお、富裕層への累進課税率を引き上げるべきだというちゃとらんさんの主張については私もまったく賛成なのですが、問題なのはKenneth ScheveとDavid Stasavageが“Taxing the Rich”(https://www.amazon.co.jp/Taxing-Rich-History-Fairness-English-ebook/dp/B01772PS5K、日本語訳はこちらhttps://www.msz.co.jp/book/detail/08701.html)で、あるいはWalter Scheidelが“The Great Leveller”(https://press.princeton.edu/titles/10921.html、日本語訳はこちらhttps://str.toyokeizai.net/books/9784492315163/)で主張している通り『歴史上これを、格差の決定的な縮小を伴うレベルで実現することが出来たのは大量動員を伴う国家総力戦だけだった』という事実なんですよね。
さすがにそれは手段として論外なので、何とか他の方法がないものかと思ってたんですが、今回のCovid-19のパンデミックという絶好の機会に何も出来てない様を見るに、今の政権には何も期待できんなぁというのが正直なところです。後はもう少子化による人口減が行くところまで行くのに望みをかけるくらいしか、状況改善の希望はなさそうですねぇ…。
ちゃとらん
コメント、ありがとうございます。
さらに、スパム扱いされていた様で、気づきませんでした。
# URLを、ttp に返るだけではダメみたいですね。結構賢いフィルダーなんですね。きっと。
一応、URLも戻しています。
基本、私も100% 信じているわけではないのですが、例えば、地震や津波で家や財産を失ったとして、その分をお札を刷って渡しても、元の価値は変わりません。これって、有りなんじゃないの? というのが、私の個人的な思想です。でも、経済学者とか言ってる人たちはそんなことは言いませんし、実施もされていません。MMTが同行と言うより、これも有なんじゃないの…というのが、本音です。