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人間とAI

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人間とAIというテーマにすると何故か争う前提となっていることが多い気がする?

昔からフィクションにおいては人間とAIが戦争する題材が多い気がします。私は映画の「ターミネーター」を思い浮かべるのですが、近未来において人工知能「スカイネット」と人類が戦争をすることが前提となってストーリーが展開していきます。あと「マトリックス」です。こちらもコンピュータが反乱を起こし、人間のもつ電気エネルギーを動力源にコンピュータが動作しているという恐怖のストーリー。

こんな風にコンピュータが人間に反乱や戦争を起こすストーリーが数多く生み出されています。それだけ人間はAIに対して恐怖を抱いているのかもしれません。

日本ではドラえもんというAIというかネコ型ロボットがいますが、ドラえもんをAIという人はあまりいません。「ドラえもん」という個体そのものが有名だし、愛されているからかもしれません。もちろん日本でもAIを敵にしたフィクションがありますが、私はあんまり思いつきませんでした。アニメだとロボットだとドラえもんの他にも鉄腕アトムがありますが、人間とお友達というイメージが強いですね。もうちょっと掘り下げて言うと面白いかもしれません。

将棋や囲碁でプロとAIが競ったのは、どこまでAIが発展したのかを知るため

数年前に日本で行われたコンピュータ将棋VSプロ棋士の将棋電王戦、DeepMindのAlphaGoとイ・セドル九段との戦いによりAI技術の進歩が大きく取り上げられました。プロ側は勝って当然、負ければプライドを失うというまったく得がない戦いに対して、全力で戦っていただいたプロ棋士には本当に頭がさがります。

当時はプロ棋士が叩かれたりしましたが、今となってはAIのほうが強いという認識が一般化しプロ棋士たちもAIから多くのことを学んでいるようです。ゲーム系に関して言えばAIのほうが強いゲームがほとんどのような気がします。

この手のゲームで人間が勝てないとなると、なぜか「戦争」になったらAIに負けてしまうというぶっ飛んだ理論を言い出す方が多いのですが、ゲームの最適解がAIに導き出せても、企業経営、政治、教育、スポーツの最適解が導け出せていないのが現状です。そしてそれは時代とその時の人たちによっても変わると思います。

限られたルール内ではたしかにAIは素晴らしい計算結果を出すことができることを証明してくれました。だからといって、その他のものも人間は勝てないというのはちょっとぶっ飛び過ぎだと思います。

フィクションでは人類を滅ぼそうとしているけど、実際はどうなのかな?

技術的特異点(シンギュラリティ):人工知能(AI)自身の「自己フィードバックで改良、高度化した技術や知能」が、「人類に代わって文明の進歩の主役」になる時点の事(Wikipediaより)

シンギュラリティが実際に起ったところで、AIが人類を滅ぼすのか?というとそれは無いと思うのが個人的な見解です。

・AIは子孫を残そうという本能がない

・AIは生存競争という概念がない

AIにそういった本能や概念を付けても、じゃあ人間が邪魔だから滅ぼそう!みたい事にはならないでしょ。共栄共存のほうが機械でならではの効率性が重視されるし、人間が不要になったところで、じゃあ邪魔だから滅ぼそうと論理的な思考で到達するとは思えません。

それは人間がそうだったから。

生存競争で勝った。食物連鎖のてっぺんにたどり着いた。でも他の動植物、細菌や微生物と共栄共存しているからです。それじゃ根拠が薄いといわれてもしょうが無いですが、人類滅ぼすってそこまで競争相手を完全に滅ぼすって全然得が無いと思います。

そうやって考えると、AIが人間の仕事を奪う!敵だ!という煽り文句のキャッチコピーはうさん臭い

今回私が言いたい結論はここです。

数年前にこのようなキャッチコピーが多かった気がします。今ではあまりありません。記事の見出し的には当時面白かったのですが、それを煽った微妙な宣伝文句を使ったものもあったと思います。結局不安を煽るだけ煽っただけのもの。後から考えればそんなふさん臭い商品やサービスだったと思います。そして、その当時は私も微妙なコラムを書いていたので、なんか申し訳ないなと反省しています。

時代の変化は大きな不安があります。今のコロナウイルスだって不安しかありません。そんな時に、変な輩が不安を煽るキャッチコピーで煽ってきたら、一旦深呼吸して読み直してはどうでしょうか?本当に必要なのか?それはあなたにとって良いものなのか?

ITエンジニアは論理的思考が得意な方であっても、感情やストレスを上手にコントロールできないと、論理的思考より感情の爆発が優先されてしまって、正しい判断ができなくなってしまいます。仕事でもプライベートでも一度冷静な判断をするためにも、ちょっとだけどっしり構えて、落ち着いて行動していきましょう。

私もかなり気をつけているつもりですが、結構ストレスにやられている気がしています。

今回はエンジニアカウンセラーの白栁隆司さんと同じ題名でコラムを書いてみよう企画を二人で勝手にやってみました。

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