エンジニアでいかに稼ぐか?学校や会社では知ることができなった体験、経験を綴ります

【43】誰かと共同で起業すると失敗するわけ

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こんにちは、手塚規雄です。

よくある話ですが、友達や同僚と共同で起業すると失敗する。その理由について私自身が経験した事に加えて論理的に考えてみました。

 

なぜ共同起業や共同経営は失敗するのか?

原因のほとんどが仲間割れですが、その本質となる原因に踏み込んで話している人は少ないです。よくあるお金のトラブルというのは実は少数で、お金を稼げるだけでも凄いです。多くは金銭トラブルより前の段階、本格的に稼ぐ前に空中分解してしまうケース。そして最初は物凄く意気投合していたのに、何故空中分解してしまったのか?それは「共同者全員の実力が足りていない」からです。

そもそも起業するなら一人でもできます。それなのに誰かと組みたがる人は結局自分に自信がない。自信がないのは自分自身で実力不足を認めているからです。失敗せずに楽して成功したい。そんな気持ちが「実力のある誰かと組みたい!」という感情を呼び起こしています。

 

類は友を呼ぶ

実力のある誰かと組んで起業したい」と思って、様々な場に参加していると同じように起業したい実力のある人間が見つかります。でもその相手も同じような事を考えているので、実際の実力はあまりありません。類は友を呼ぶとはよくいったもので、自分と同じレベルの人しか見つかりません。

自分より実力が上の人が見つかっても相手は自分と組んでくれません。逆の立場に立てば明快ですが、自分より実力のない人と組んでもメリットがありません。むしろデメリットが多く存在します。社長と役員という風に立場の差が明確に存在していれば組んでくれるかもしれません。

自分より実力が上の人が組んでくれない以上、最終的に見つかるのは自分と同じ程度の実力の人。つまり起業する人としては半人前の人しかいません。だから類は友を呼び、半人前の烏合の衆にしかならない。これが現実です。

 

半人前の人が大勢集まっても何もできない

「三人寄れば文殊の知恵」とありますが、これは凡人であっても一人前であることが前提だと思っています。例えばプログラミングでもそうですが、プログラミング未経験者が何人集まってもプログラムは完成しません。完成しても品質が高いものとはいえないシロモノでしょう。それは起業であっても変わりません。半人前の人が集まっても、売上をあげることができないまま終わる。もしくは売上があっても生活できるほどには遠すぎる。そんな状態にしかなりません。

 

人と組むよりまずは一人前になって一人で起業しよう

起業するときには人と組むより一人で始めたほうがいいです。もちろん共同起業で成功した例も多くありますが、成功している方々はそもそも個人でも能力が高かったのと、よきパートナーと出会えた人徳や運も持っていた。だからこそ語り継がれている、という事をしりましょう。

一人で起業し、経営がうまく回り始めるころには経験と実力が付くので、人を見る能力もある程度ですが身についていきます。そうすると人と組んで失敗する前に相手の実力を見抜けるので失敗も減ってきます。

 

私の失敗談

もう数年も前の話ですが、3人でチームを組んで起業して新規サービス(非エンジニア業です)を提供していこう!とやろうとした事がありました。ほぼ毎日メールやSkypeなどでやりとりしながら数ヶ月間準備していたのですが、私を含む全員が実力不足でサービス提供開始すら出来ませんでした。しかも最後はケンカ別れみたいな感じで空中分解して終わりました。

当時を振り返ると、私自身も楽して成功したい気持ちに溢れていました(笑)。他の二人も同じ気持だったと思います。だからこそ最初は非常に盛り上がっていましたが、次第に起業に対する考え方や仕事の取り組み方の違いがケンカの元となっていきました。お互いが自分のやりたい事だけをやり、嫌な仕事は押しつけあう。またお金を使うべき場面なのに前任がお金を使いたくない気持ちが大きく躊躇して仕事が遅れたり、内容がショボくなっていく。その結果、途中で「これ、本当に上手くいくのか?」という疑問を全員が持ち始めました。初期の頃はこんな状態になっても素直にやり直しにして意欲を持って頑張っていきましたが、これを数回繰り返すともうダメです。お互いの仕事のダメ出しや意見の食い違いが表面化して、次第に仲が悪くなっていきました。

これは単なる実力不足からくる結果ですが、本人たちはそんな事をまったく思っていません。だからこそお互いの仕事に対して厳しく指摘していきます。元々深い信頼関係があった訳ではないので、次第に信頼が薄れていきます。これが長年の友人同士であっても仕事に対する考え方は知らない場合も多いです。その場合も私達と同じ結果になっていくでしょう。次第に仲が悪くなっていきます。そのうちに起業に対する熱も薄れていく、または一人でやったほうがマシだという気持ちが強くなる。そして共同で起業することを諦めるようになっていきます。

人と組みたい気持ちもわからない事もないのですが、やっぱりそれは自分が未熟だからこそ思ってしまうだけでしょう。それでも俺たちなら大丈夫だぜ!と思う方もいるでしょう。私達も当時はそんな気持ちでしたので、そんな強気なセリフは私達と同じことを繰り返すフラグにしか見えません。

 

共同起業が成功する人たちの特徴

共同起業で成功している人の話を聞くと別に人と組まなくとも成功できたのではないか?と思う事が多います。人と組むことで大きな成功を得ることができるかもしれません。でもそれはあくまでキッカケにしかすぎず、その人は組まなくても成功できたに違いない。それが私の結論です。

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