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「不確定な時代を生き抜く『エンジニアのためのキャリアの教室』」を聴いてみた

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みなさま、おはようございます。Kyonです。

先日、「不確定な時代を生き抜く『エンジニアのためのキャリアの教室』」という講演を視聴しました。

とても学びの多い内容だったので、私の所感を含めてシェアしますね。Twitterでは #kyarikyo というハッシュタグを使用されていたので、検索してみると空気が伝わってくると思います。

2020年代を生き抜く、エンジニアのキャリアトランスフォーム術

1つ目の基調講演として『2020年代を生き抜く、エンジニアのキャリアトランスフォーム術』と題して、松永エリック・匡史さんのお話がありました。

松永さんのお話を聞いて、改めて大事だと感じたのは『お客様とのコミュニケーション』です。お客様と会話して、お客様のことを知って、共感して、「どうしたら良くなるだろうか」を考えることで、次の仕事へつなげていけるし、自分の仕事の幅を広げられそうだと理解しました。

それと、キャリアトランスフォーム術として、松永さんがおっしゃっていた「お客様との関係を持てる仕事に就くこと」はわかりやすく、イメージがしやすかったです。具体的な行動として、松永さんが「自分の上司とのコミュニケーションから練習すること」をお勧めしていて、「なるほどー!それならできそう!」と思いました。

どういう上司であっても、上司の学べそうなところを見つけて、それを学び取るようなコミュニケーションを心がけたり、チャットでのやり取りだけでなく、部下である自分の方から声で会話する機会を提案したり、上司に技術的な話を振ってみたりする等、自分からコミュニケーションを変えてみるという行動で、お客様と関係を持つ仕事の練習をしようと思いました!

・・・と言いつつ、今まさに入っている案件が、私がお客様と積極的に会話しないと進まない仕事なので、過去の経験とか上司とのコミュニケーションでの試行錯誤を踏まえて、上手くやっていかなくちゃ。

私たちにロールモデルはいない!オーダーメイドなキャリアを歩むために、今エンジニアがすべきこと

次に、上記の松永さん後藤年成さんを加えてのパネルディスカッションがありました。

「文系でもSEになれる会社を探した」と言う後藤さんに、私がめちゃくちゃ親近感を感じたのは言うまでもありません。後藤さんの1社目の企業さんは、私も受けましたねー、落ちちゃったけど。もう、こういう人の存在を知っただけでもこの講演を視聴した価値があったぐらいです。いや、それ以外のお話もすごくためになったのはもちろんですが。

お二人とも割とお堅い会社に最初に勤めていて、そこから飛び出したのはなぜかという話を興味を持って聞きました。「この会社でできないことをしたい」「もっとこんなことをしたい」と感じて、会社を飛び出した、という話はとても自然な流れだと感じました。

私も、今いる会社はお堅いというわけではないけど、新卒入社で今までいるわけですが、逆に「どうして飛び出さないのか」については、自分の中で答えを持つようにしていますし、これからも折に触れて自覚しないとなと改めて感じました。

また、印象的だったのは、松永さんの「自分の好き勝手生きれば良い」という言葉。自分の人生は自分のものなので、当たり前っちゃ当たり前なんですけど、仕事も「自分のしたいこと・好きなことをしよう」という言葉がとても刺さりました。「自分の好きに忠実な人が成功した人」というのは、腑に落ちた感じがあります。人生成功しなければならないかというと、私は成功だけが人生ではないと思いますが、「好きなことを追いかけていたらこうなった」という人は人生上手くいってる感じがしますよね。

それと、お二人がお話しされていた「マネジメントする力はみんなに求められている。待っていても何も来ない。マネジメントは一般教養。」という話は、エンジニアに限らず、これからは意識しておく必要があるなと思いました。特に「待っていても何も来ない」のは、私も実感があります。自分のキャリアをマネジメントしようと、すごく動き回ったことがあるので。

PMOのイメージが変わった!

この講義で何度も出てきたPMOという言葉について、私の中でイメージが少し変わった気がします。

お話しされていましたが、「マネジメントは"管理する"というイメージが強すぎて、数字や人を管理しているイメージが強すぎると。現場から離れているイメージもあるが、PMOこそ現場感が大事なんだ。」というお話でした。

今は分業が進んでいて、DBのエンジニアやミドルウェアのエンジニア等その場の専門家たちを上手くまとめる必要があるとのことで、そのようなプロジェクトの中でPMOは、専門家たちの力を上手く引き出して、顧客とエンジニア等、いろんな人同士の通訳するイメージであるとのことです。通訳者という言葉がとてもイメージしやすいですね。

あと、それぞれの立場の人たちの思いに"共感"することが大事というのも、よく理解できました。みんな自分の思いをわかってほしいんですよね。「それわかるよ!」と思いを汲み取りつつ、「ここはこうだ」「あそこはああだ」と交通整理をしつつ、みんなで目的地へたどり着くお手伝いをする役割というイメージだと受け取りました。

あ、なんかこういう役割だと私もできるかもしれない。

所感

やっぱり改めて「コミュニケーション」スキルと「マネジメント」スキルは大事だと感じました。もちろんどっちも完璧にするのは難しいけど、エンジニアとして仕事をする人として、ある程度は必要だし、無いとやっていけないんじゃないかと思いました。

まずは自分の身近な「上司とのコミュニケーションで試行錯誤してみる」「自分の手持ちの仕事をマネジメントしてみる」とか、自分でハンドリングできることから挑戦していくと身に付けられそうな気がしました。

それと、「自分が好きなことをする」という意識を持っていようと思いました。仕事だけに限らず、自分が好きなこと・したいことは何だろうかを時々思い出して、自分の人生をマネジメントをしていきたいですね。

まとめ

コボラーから始まったという人のお話をこのような講演で聴くのは初めてでした。私もCOBOLをもぐもぐしていた時期があったので、親近感がわきましたし、その当時のIT業界や技術の話はとても興味深かったです。

自分がやってみたいと思ったことに手を伸ばしているうちに、海外へ行くチャンスをつかんだり、お客様と話をする場に入れたりと、自分の興味を大切にすることで切り開くキャリアもあるんだなと感じました。

ロールモデルの話は前に「いなかったら作ればいい」とは書きましたが、あるに越したことはないのです。なので、今回のような、いろいろな人のキャリアに関するお話は、自分に近いロールモデルを見つける良いきっかけになりました。松永さんもおっしゃっていましたが、いろんな人と出会って会話して「この人みたいになりたいな」と思える人を探してみようと思いました。

Comment(2)

コメント

エリック松永

聞いていただき、ありがとうございました!PMOのイメージが変わったのは嬉しいです。

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