部下にいってはいけないNGワード「なんで○○しなかった?」
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。趣味に逃げ込むという選択肢、部下を挙動不審にさせない方法、ウォーターフォールの問題点の3本を取り上げる。
- 仕事に追い込まれて趣味に逃げ込み
- キョドってポン!
- わたしがウォーターフォールを嫌う3つの理由
「趣味に逃げ込む」という選択肢を考察する
4度の転職を経験したエンジニア けいいちっく氏による『30過ぎで5社目でした。』。仕事がつらくなったら、ときには趣味に逃げてもいいのではないだろうかという提言。
「趣味を持て」と、けいいちっく氏がかつて勤めた企業の社長はいった。
「必ず趣味を持ちなさい。仕事では失敗すること、思いどおりにならないことなど、つらいときが必ずある。そのときに逃げられる場所があるように、趣味を持ちなさい」
「後ろ向きなことをいう人だ」と当時のけいいちっく氏は思ったそうだが、後に社長の言葉に感謝するようになる。
仕事が忙しかったとき、けいいちっく氏はWebサイト経由で知り合った人々とコピーバンドを結成する。活動は思いのほか本格化し、本家バンドの人に「あなたたちの曲をリミックスしました」と、CDを渡すまでに至った。
「仕事のプレッシャーを昇華するまで、十分に趣味に打ち込んだ」というけいいちっく氏。仕事がつらくなったとき、「逃げずに立ち向かう」だけではなく、「趣味に逃げる」という選択肢を、けいいちっく氏は提示している。
「部下を挙動不審にさせない」心得
ヘルプデスクのAnubis氏による『101回死んだエンジニア』。なぜ、部下は挙動不審になるのか。
「部下を指導しているとき、相手が挙動不審になった」という経験を持つ人はいないだろうか。意味不明なことをいったり、怒り出したり……その原因は「部下ではなく教える側にある」と、Anubis氏は指摘する。
例えば、部下がミスしたとき「なんで○○しなかった?」と問い詰めたとしよう。これはNGワードである。もし「正しいことをしない理由」を説明できるなら、そもそもミスなど生まれないからだ。「なんで○○しなかった?」と聞くぐらいなら、すっぱり「××するな」といった方がよい。
教える側が焦っていると、その焦りは教えられる側に伝わる。「部下を挙動不審にさせない」ことは、教える側にとって重要なポイントである、とAnubis氏はまとめている。
ウォーターフォール開発が苦手な理由は3つある
プロトタイプを開発するエンジニア かるたや氏による『プロトタイプ開発の日々』。プロトタイプ開発者から見た「ウォーターフォール型」開発の問題点。
かるたや氏は、日々プロトタイプを作りながら開発する仕事に慣れている。そんなかるたや氏は、「ウォーターフォール開発が好きではない」と告白する。
かるたや氏が、ウォーターフォール型開発を嫌う理由は3つある。
- 次工程が見切り発車するプロジェクトが多い
- 成果物が、顧客の要求を満たすかどうか心配になる
- 進ちょく率の算出方法が分からない
ウォーターフォール型開発では、開発が終了するまで顧客に成果物を見せる機会がない。プロトタイプを作っては都度都度、顧客に確認しているかるたや氏にとって、ブラックボックス状態は非常に心配だという。
「ウォーターフォールは、昔の環境では確かに有効だったかもしれない。しかし、いまはアジャイル開発や反復型開発の方が有効なのではないか」と、かるたや氏は問題を提起している。
コラムニスト募集中 |
エンジニアライフではコラムニストを募集しています。 応募資格は ・ ITエンジニア(元でも可) ・ ITが好きで、将来はIT業界に就職しようと考えている学生 ・ ITエンジニアの採用に関わっている人事担当者 ・ ITエンジニアの育成に関わっている教育担当者 ご興味のある方はコラムニスト募集ページをご覧ください。 |
【過去の「おすすめエンジニアライフ」】
・オフ会で抱いた「不思議な感覚」の正体
★2010年9月の「おすすめエンジニアライフ」
☆2010年8月の「おすすめエンジニアライフ」
★2010年7月の「おすすめエンジニアライフ」
☆2010年6月の「おすすめエンジニアライフ」
★2010年5月の「おすすめエンジニアライフ」
☆2010年4月の「おすすめエンジニアライフ」
★2010年3月の「おすすめエンジニアライフ」
☆2010年2月の「おすすめエンジニアライフ」
★2010年1月の「おすすめエンジニアライフ」