LE社のエンジニアたちの風がふくまま気の向くまま本音コラム

わたしがAndroidを選んだ理由(その4)

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 (株)リーディング・エッジ社にて、Androidのシステム開発を行っている山本昭弘です。

 「わたしがAndroidを選んだ理由」その1その2その3と続いて、その4まで調子に乗って書いちゃいます。

■Intentの便利さ

 Androidの4大要素の1つ、Intent技術です。このIntentの技術に最初は面をくらいました(ちなみに、残りの3つはアクティビティ、サービス、コンテントプロバイダです)。今回はIntentに焦点をあてます。Intentとは簡単に説明すると、処理を他のアプリにやってもらうことで、これが便利です。難しい話はぬきにして、例えば「カメラを使いたいなー」と思えば、カメラのIntentを投げるだけでカメラが起動します。「ブラウザで自動的にこのアドレスが表示したい」と思えば、これも同じく、Intentを投げれば完了です。Intentの組み合わせだけで、これらが簡単に実現できるのはすごいことです。Twitterで「こんなソフトが欲しいなぁ」とつぶやき、翌日に「できたよー」と他の人が作ってしまったことがあったのも事実です。

■開発環境を選ばない

 またまたiPhoneを比較にしちゃうのですが、iPhoneは今のところ、Macでしか開発できません。一方AndroidはWindowsはもちろんのこと、LinuxでもMacでもできます。開発機ですので、ある程度のマシンパワーは必要なPCとなりますが、この3機種で開発できるのは、好きな機種を選べるのでメリットじゃないでしょうか。ちなみに、わたしは外で開発をするときはDell mini9(CPU Atom,memory 2G)で開発しています。ちょこっとだけの開発で、Androidの実機があればできますが……さすがにこれは万人におすすめできないですね。

■携帯だけのものではない

 Androidは、携帯電話だけのものではありません。携帯以外の家電にも載せられます。わたしはあまり知らなかったのですが、テレビは「PCをいらないようにする!」を目標としているそうです。PCだと機動が遅かったり、ダブルクリックは老人や小さいお子さんには難しいです。PC以外の組み込み系も(前回、弊社小林が記した「Make: Tokyo Meeting 05に行ってきました」からも分かるように)活発です。

■ハードウェアがあまり進化しなそう

 ひと昔前のPCの急速な進化はすごいものでした。1年経過すると、性能差が歴然としていました。ですが、現在はそれほど進化しておらず、わたしもずっと同じPCを使っているのですが、特に不自由がありません。これは携帯でも同じですが、やはり、「小さいサイズ」「電池の長持ち」「発熱に気を付ける」は外せません。CPUのクロックを上げたり、デバイスを増やせばどんどん電池の消費が増えていきます。あれもこれもデバイスをつなげて、CPUをどんどんクロックアップするのは難しいといえます。

■まとめると

 10年前に「Javaがはやる」と思ったときの感覚が再来したと言えます。これだけはやる要素があるのであれば、使わなければ損ではないでしょうか。

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