LE社のエンジニアたちの風がふくまま気の向くまま本音コラム

Make: Tokyo Meeting 05に行ってきました

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 リーディング・エッジ社の小林明大です。2010年5月22日(土)、23日(日)に開催された「MAKE:Japan: Make:Tokyo Meeting 05」に行ってきました。Androidの出展もちらほらと増えてきました。今回はそのなかで、特に目のついたものをレポートします。


■itog-labさんの展示

 ABCプロジェクト(AndroidでBagleBoardが載ったCarを動かすプロジェクト)世界初、AndroidによるAndroidのリモートコントロールです。

 Android端末から、Androidで動く戦車を操作します。本体はBeagleBoardを使っており、Androidのディストリビューション0xdroidを使っています。

コントローラ側

 コントローラ側は市販されているAndroid端末から操作します。傾きセンサーで本体を操作します。端末を前に傾けると前進し、後ろに傾けると後退します。本体にはモータが2つ搭載されていて、左右に傾けると、一方のモータのみが駆動し、進む方向を変えることができます。

本体

 BeagleBoardにAndroidを載せています。Androidのディストリビューションは0xdroidとよばれるもので、台湾のベンチャー企業が中心となって開発を進めいています。

 また、本体にはカメラが搭載されているため、目の届かないところからも操作が可能になっています。カメラでとらえた画像は、Android端末のカメラ場面に表示されます。

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■karakuriさんの展示

Android時代のミニ四駆

 ミニ四駆といったら動かしたら走りっぱなしというイメージがありますが、Androidと連携させれば操作可能になることを証明してくれました。

 本体のミニ四駆にはマイコンが搭載されており、Bluetoothで制御しています。

 モータの回転数を制御して、スピードを調整することができます。また単純に動きを制御するだけでなく、LEDを光らせるなどの工夫も取り入れています。

 その他にも音声にも対応しており、「進め」と言うと進み、「止まれ」と言うと止まるという音声で制御できるミニ四駆を展示していました。

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Androidロボット

 AURマイコンを搭載しAndroid端末からBluetoothで操作します。腕を動かしたり、目を光らせたりできます。MP3プレイヤーを搭載していて、R2D2の声で話すこともできます。

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 ちょうど分解しているときに取材できました。中身はこんな風になっていました。

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コミュニケーションロボット mR2

 Androidではないのですが、ロボットの展示をしていました。

 コミュニケーションロボットmR2は買い物客のアドバイスを目的として開発されたものです。

 ある目的で商品を探している客に対して、何を探しているのか、何を作りたいのかなどを予測してアドバイスします。

 携帯電話を使って客の行動(何を買ったか、どのコーナーにいるかなどの情報)をサーバに送り、データを蓄積します。

 客が何かを探しているときは、いまどのコーナーにいてカゴにはどんな商品が入っているかを確認し、膨大なデータから客の探しているものを予測し(例えば、にんじんとジャガイモが入っていたらカレー、肉じゃがを作りたいという情報を算出する)、客に近づいてアドバイスするというロボットの開発をしています。

 現在は試験的に大阪の商業施設ATC内に仮設のコンビニ内におかれています。将来はコンビニに設置されたmR2のお世話になるかもしれません。

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■BEATCRAFTさんの展示

Android 対応 Open Source Gadget : bc10

 BEATCRAFTさんは独自ガジェットbc10のデモを展示していました。

 手軽な開発環境と必要機能が揃っていて、さらに自由な拡張機能を加えたガジェットです。

 また、オープンソースなので改良変更も自由に行えます。

 さらに、bc10はbc9にAndroidの拡張に対応させたもので、Androidの実装も簡単にできます。今回の展示ではディストリビューションはrowboartを載せています。

 Androidの展示ディスプレイにはAndroidのrowboatが表示されています。

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 そのほかに、同社の製品「Joker Media Framework」をbc10に実装したデモや6軸センサーのデモを行っていました。

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 インターネットラジオ、フォトフレーム+Twitterのデモ。Twitterは「#mtm05」のつぶやきを収集してます。


■終わりに

 Androidといえば携帯電話というイメージがまだまだ強い中、AndroidはOSでありさまざまなプラットフォームに載せることができるということを証明してくれました。

 今後は携帯電話だけでなく、AndroidをOSとした組み込み開発などが盛んになっていくことと思われます。

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