パパエンジニアの子育て奮闘記
こんにちは。リーディング・エッジ社に勤務する山本昭弘です。私には、妻と幼稚園に通う4歳の娘と1歳2カ月の息子がいます。子供たちはまだまだ手がかかる年齢です。
以前から、妻は「背中が痛い」と言っていました。忘れもしない6月10日の朝、妻は階段から落ちて背中を打ち、下半身麻痺となりました。
その時から、私は怒涛の忙しさとなりました。
■育児休業が使えない
長い間休む事が得策なので、育児休業が使えないかを調べました。厚生労働省のホームページの一部を抜粋します。
育児休業制度(法第5条~第9条)
労働者は、申し出ることにより、子が1歳に達するまでの間、育児休業をすることができます(一定の範囲の期間雇用者も対象となります)。一定の場合、子が1歳6カ月に達するまでの間、育児休業をすることができます。1歳6カ月まで育児休業ができるのは、次の(1)、(2)のいずれかの事情がある場合です。
(1) 保育所に入所を希望しているが、入所できない場合
(2) 子の養育を行っている配偶者であって、1歳以降子を養育する予定であったものが、死亡、負傷、疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 育児休業中の労働者が継続して休業するほか、子が1歳まで育児休業をしていた配偶者に替わって子の1歳の誕生日から休業することもできます。
とあるので、私の場合は妻が突然負傷、疾病になり、子を養育することが困難となったことと、下の子供は1歳2ヶ月なので4カ月間使えると思いました。ところが問い合わせたところ、「子供が1歳までに育児休業をしていた場合、1歳6カ月まで延長が出来る。」と言うものでした。厚生労働省のホームページからではそれは読み取りづらいです。
私の場合は、介護休業が取れそうです。ですが、そう何度も取れるものではなさそうなことと、介護休業中は給付金が出ても最大で給料の40%となってしまうため、治療方針が決まってから、どのようにするか検討することにしました。今は、定時になったらすぐに退社する毎日です。
■保育所の申請
市役所の子育て支援課に行き、相談してきました。妻が歩けなくなることと、退院するめどがないことを伝えました。この時、私はかなり不安な状態だったのですが、市役所の方が親切に対応してくれ、1歳の子供を保育所に入所することを勧めてくれました。この時、なんとも救われるような気持ちになりました。
しかし、私の下の子供は1歳2カ月なのですが、4月時点では0歳となります。保育所の規定で、私の息子は0歳と言うことになってしまいます。0歳児は一番入所しづらい年齢です。また、保育所選考基準によると、私の妻が突然の入院ですので、「傷病障害」「常時臨床の状態にある」「当該児童を保育していた者が急病等のため入院した場合は10点加算」となるので、合計すると80点と高得点になります。と言うか、このものすごく困っている状態で保育所に入所できないのであれば、普通の人は子供を保育所に入所するなんて不可能なんじゃないか……と思うのは私だけなのでしょうか。
結果は6月末に出るのですが、保育所に入れなければ私の負担は継続するため、参ってしまうと思われます。
■保険対象外?
妻は胸椎が骨折をしたため、特別注文をした軟式コルセットをしてます。これは健康保険対象外なのですが、申請をすれば療養費が支給されます。大した手間ではないのですが、病院に行って注文をしているのだから、これは保険対象にすればいいのにと思うのは私だけでは無いと思います。仮に申請をすることで何が防げると言うのでしょうか? とどうしても考えてしまいます。
■困惑する子育て
子供を幼稚園に通わせているママさん達は、幼稚園の運動会やバザーなどの行事の手伝を行なっています。我が家も例外ではありません。ですが、私は妻が何をやっていたのか知りません。幼稚園の行事を手伝うことはほぼ不可能なのですが、だからと言ってできることもあるだろうからそれをママさん達や幼稚園の先生達に教えてもらいました。知らないのはそれだけではなく、子供が何を毎日、幼稚園に持っていくのか知りません。しかたがないので、子供のカバンからそれを推測。汚れ物を出して洗い、綺麗にしてそれを入れる。月に1回のお弁当がいつあるのかも知らないので先生達に教えてもらいました。
子供の服がどこにしまってあるのかも知りません。6月なので衣替えをするところで妻が突然入院をしたため、夏の服がどこにあるのか知りません。服がありそうな場所を探し、着させました。妻の面会時に子供を連れて行ったら「それは寝間着だよ」と言われてしまう始末でした。
■ファミリーサポート
子育て支援課で勧められた、ファミリーサポートの登録を行いましたが……予想していたより高すぎでした……。30分450円なので、1時間900円です。今通っている幼稚園の延長保育が3時間700円なので、それぐらいの値段なら頼もうかと思っていました。1時間900円だと1日8時間頼めば7200円となり、月20日間頼んだとしたら、14万4000円と、かなり高額なお値段です。いざという時のために登録だけはしておきましたが、使う機会はあるかわからないです。それだけのお金を払うのなら……と、無理を承知で近くに住んでいる親戚に頭を下げて頼みまくりました。それほど親戚付き合いは悪い方じゃないので、なんとかOKをもらいました。
後日談なのですが、ファミリーサポートは子供を長い時間預けるためのものではなく、特定の曜日の幼稚園・保育園の送り迎えだけ利用するとかに利用するのが一般的だそうです。
■パパさんはもっと積極的な子育てを!
2人の子供達はパパが大好きなので、私は子育てに積極的に協力をしていると思っていました。それが間違いだということが、本当によく分かりました。私は社外の勉強会に積極的に参加したり、本の執筆をしたり、マラソンレースに参加したり、自己啓発に勤しんだりとで、仕事以外も忙しい人間でした。「妻の日」を何度か妻に提案したのですが、妻はそんな私に遠慮してか、一度もできませんでした。今思えば、「妻の日」を無理矢理にでも作れば良かったと後悔してます。
本コラムを読んだ方で、パパさんがいましたら奥様が反対してでも「妻の日」を作ることをオススメします。月に1日でもいいですが、月に3日間とか1週間「任せとけー!」と奥様の苦労を労ってみてはどうでしょうか。
でも、いいこともありますよ。
以前より子供と接する時間が圧倒的に増えたので、子供がさらにかわいく感じます。もともと子供達はパパが好きでしたが、もっと好きになってくれました。これは子育てで苦労しないと得られないモノじゃないでしょうか。