わたしがAndroidを選んだ理由(その3)
(株)リーディング・エッジ社にて、Androidのシステム開発を行っている山本昭弘です。
■PC-98シリーズが衰退し、現在のIBM互換機が流行った
言うまでもないですが、PC-98シリーズは日本国内だけでした。他国での開発はありません。ですが、IBM AT互換機は世界各国で作られていました。自由に競争ができる分、良い物がどんどんできて今日のPCにいたっております。これはAndroidでも同じではないでしょうか。Android端末は一社だけではありません。世界各国で開発がされています。昨年では18機種、今年は100機種以上の販売が世界各国のメーカで計画されています。PC-98シリーズと、IBM互換機の行く末と似ているのではないでしょうか。
■iPhoneの衝撃を再び
iPhoneを初めて見たときに衝撃がありませんでしたか? タッチスクリーンによる操作、Gセンサーによるアプリ、コンパス、GPSなど。今までの携帯電話やPCとはまったく違う操作ができるのに驚きませんでしたか? Androidでも同じことができます。現在、特許のおかげでグレーな部分はありますが、ほとんどのことがAndroidでも実現できます。iPhoneでできることならほとんどがAndroidで可能です。
■ハードウェアの進化の限界と進化するワイヤレスブロードバンド
CPUのクロックがほとんど上がらなくなってきました。3GHz以上になると、排熱処理が大変になってくる為と、消費電力の問題があります。後はコア数を上げたりとするぐらいだと思います。ハードウェアの限界がもうすぐやってくると言われています。
WiMaxやEmobileと言ったワイヤレスブロードバンドがどんどん進化しています。これからもどんどん進化は進みそうです。ワイヤレスブロードバンドを持っている人も、昔に比べてどんどん増えてきました。わたし自身も持っています。携帯電話・その他組込み系に使われているハードウェアは、こう言ったワイヤレスブロードバンドを利用したことが、どんどん増えてくると推測できます。
ハードウェアの制限、ワイヤレスブロードバンドを有効に使える小さなOS……とくればAndroidが有力な候補ではないでしょうか。
■まとめると
調べれば調べるほど、流行る要素がたくさん詰まっているものも珍しいのではないでしょうか。これがわたしがAndroidを選んだ理由です。