新入社員の登竜門としてのCompTIA認定資格
こんにちは。CompTIA日本支局の吉村です。久しぶりのコラム更新になってしまいました。すみません。
4月に入って、新入社員の方の姿を見かけるようになりました。新しいスーツを着てる方々を見ていると、こちらも気持ちが新鮮になる気がします。
先日、オフィス内でも「新入社員はなぜ一目見て見分けがついてしまうんだろう……」という話をしていました。フレッシュな何かが出ているのではないかという意見から、「疲れた……」というオーラがまだ出ていないからなんじゃないか……という意見まで、いろいろでした。
さて、新入社員に関連して、今回はCompTIA認定資格の活用方法についてご案内をさせていただきます。
■企業内でのCompTIA認定資格の活用法
CompTIA認定資格を法人で活用する場合、主に以下の3つの方法で活用されることが多くあります。
- スキルの早期獲得 → 新入社員
- 現在のスキルの見直し → 既存社員
- 目の届かない方へのスキルの標準化 → パートナー企業
この中でも特にこの時期、新入社員の皆さんがスキルを身につけるため1つのゴールとして、認定資格取得を掲げている企業が多くあるかと思います。
CompTIA認定資格は、このような認定資格の1つとして取得している企業が多い一方、他の資格とは違った位置づけで活用している企業もあります。
■新入社員の登竜門としてのCompTIA認定資格
以前にもご案内をさせていただきましたが、CompTIA認定資格では、実務におけるある環境において、問題を分析し、またベストプラクティスを検討し、必要な技術知識やスキルを取捨選択できる能力、すなわち「実務能力」を評価する認定資格です。
この中で重要なのは、「実務における」というキーワードです。
CompTIA認定資格を取得している職種で多いのは、CE(カスタマーエンジニア)やサポートエンジニアといったサービス・サポートを提供する職種の方々です。これらの職種では、実際にお客様の前でのトラブルシューティングや、コールセンターでのお客様サポートなど、様々な顧客環境やトラブルに対応しなくてはなりません。
この時期、新入社員の研修を担当しているインストラクターとお話をすると、「ITは得意です!」という人ほど、なかなかお客様の環境で「仕事」をすることができないという話を聞きます。「個人で得意」というのと、「実務でできる」ということは違う、ということを理解してもらうためにも、CompTIAの試験を活用させてもらっています、とおっしゃっていました。
「実務でのIT」は前述の通り、様々な顧客環境やトラブルを理解するために広範囲な知識が必要です。また、仕事で実施する以上、最小限の時間で実施できる「生産性」も求められます。
これらのスキルは、実際に業務に就くことにより身につけることができます。CompTIA日本支局が実施した「実務基盤調査」では、CompTIA認定資格で求められているIT実務能力は、35歳前後で身につけられるという結果が出ています。しかしながら、入社して10年以上では、少し時間がかかり過ぎるような気がします。そのため多くの企業では、同等のスキルを新入社員が早期に身につけるために、CompTIA認定資格の取得を必須としているのです。
また、同様の理由から、この時期に多く見られる職種転換や業種転換などの皆様にも多く活用いただいています。
4月は新しいことにチャレンジをするにも良い時期です。ぜひ今期は、新しい資格取得! を目指してみてはいかがでしょうか。