今年1年のスキル傾向は「サポート力強化」
こんにちは。CompTIA日本支局の吉村です。
前回のコラムで、「暑くなってまいりました……」と書いていたのですが、すっかり「寒くなる」まで更新をしておりませんでした……申し訳ありません。
街中はすっかりクリスマスという雰囲気になってきましたが、今年1年、皆様にとってはどのような年だったでしょうか。CompTIAでは、12月が期末ということもあり、目下今年の傾向などを洗い出しているところです。
@IT自分戦略研究所のトップでも「SIerの未来、エンジニアの未来」という特集が組まれていますが、今年CompTIAにSIer企業の皆様からご相談いただいた内容で多かったものが「サポート力の強化はどのようにしたらよいでしょうか」ということでした。
ご存じの通り、今年は経済状態も良くなく、多くの企業がシステム開発に対して投資を控えていた傾向があります。その中で、企業としてお客様とのつながりを継続するため、また安定した収入を維持するため、システムの「運用・サポート」という業務を自社の事業の柱として育てたいと考えられている企業が多くいらっしゃいました。
CompTIA認定資格は、「The Skill for Service,Support and Solution」、ずばり、顧客サービス、サポート、提案営業の方々に最も高い効果を出せる認定資格です。
例えば、サポートを実施される方は、お客様の環境を選ぶことはできません。そのため、幅広いIT知識を身につけることが必要となります。最新のIT知識を取得するための情報はいたるところにありますが、以前に使われていたIT環境を網羅的に取得するすべはなかなかありません。
現在CompTIA認定資格の代表的な資格の一つ「CompTIA A+」では、OSはWindows 2000~XPまですべてに対して出題がされるように試験が作られています。
多くのサポートを提供されている企業でCompTIAをご活用いただいている理由の1つは、この網羅性です。
そして、もう1つの理由が、行動プロセスが問われることです。サポートを実施する場合、多くのケースで「トラブルシューティング」を求められます。あるトラブルを解決する場合、いくつかの方法があるかもしれませんが、「最も生産性の高い方法」はどれかでCompTIAの問題は作られています。
最も生産性の高い方法=実は、「最も顧客満足度の高い方法」です。
そのため、活用いただいている企業の多くが、顧客満足度の向上、またこれに伴う業績の向上等を認定資格取得の効果としてあげられています。
2010年は、経済状況は若干上向きな傾向にあるようですが、まだ投資を控える企業も多くありそうです。自社の事業として、顧客との接点として、ぜひサポート要員を育成してみてはいかがでしょうか。
それでは、今年最後の更新となるかと思います。
皆様、良いお年をお迎えください。
P.S.
CompTIAでは、現在の経済状況で「真に求められているスキル」とは何かを改めて考える「CompTIA人材育成サミット2010~“勝てる”スキルの条件」を2010年1月22日(金)に開催させていただきます。
認定資格をご活用いただき、業績向上などの効果について、ご講演をいただきますので、ご興味のある方は、ぜひご参加ください。お待ちしております。
CompTIA人材育成サミット2010~“勝てる”スキルの条件
2010年1月22日(金) 13:00~16:00(受付開始 12:30)