髪盛ってるから森姫

@IT編集部様へ 「エンジニアスキル調査2010の感想です」

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@IT編集部様へ

 お世話になっております、@IT自分戦略研究所エンジニアライフにてコラムニストをしております「森姫」と申します。

 先日メールをいただきました「ITエンジニア・スキル調査2010」についての感想文の件でメールを差し上げました。

 なお、このメールは自動的にコラムとして公開されることとなっております、あらかじめご了承ください。

 さて、私からの率直な感想を申し上げます。

 記事の内容よりも目に留まることがありましたので、先にそちらについて書かせていただきたく。

 記事内では「図」としてグラフが使用されておりますが、凡例の字がとても小さいため、目の悪い私は読むのが大変困難でございます。

 特にベンダ資格の図は、困難を通り越してあきらめてしまいました。

 こちらに関しましては、ジャンル別などに分けるなどの工夫が必要であるように思えます。

 記事の見栄えについての感想は以上です。それでは本題に入りたいと思います。

◇◇◇

 資格に関しましてですが、読者結果から見ると、「実務に直結したもの」が重視されているようですね。

 少し気になったのが「IT分野以外の資格も取得したい」という声が多いということです。

 私も感じていることですが、IT業界の仕事はITのことだけを知っているだけでは難しいように思えます。

 例えば、携わっている業務が地域活性化システムだとすると、少なからずともその「地域」に関する知識は持ち合わせてないといけません。そこで、地域に関する資格を所有したいと思うのはごくごく自然であることだと思います。

 例えば、地域に関することだと「なまはげ検定」などのユニークなものも存在しますので。

 しかし、これらの資格を取得したとしても「そんな資格をとる時間があるなら、もっとIT分野の資格についての勉強をしなさい」と怒られるのが実情です。

 資格を取った人に対して上司は「なぜ、その資格を取ったのか」ということを聞いてあげることは必要であると思います。

 本人は、「その資格がどう実務に役に立つのか」または「こういう分野も取りいれてITの仕事をしたい」ということを説明する必要がありますね。

 資格を取る理由について、動機についてのコミュニケーションが必要になってくるかと思います。

◇◇◇

 次に、資格をとるにあたっての障害ということですが、多くの方が「時間」と「お金」と回答しているのが興味深いです。

 受験料が高いのはよく知られていますが、会場に行くまでの交通費がとんでもないことになったり、教材が高かったりします。お金はかかりますね。お金をかけずに資格をとる方法などありましたら、@IT自分戦略研究所で紹介していただけると大変助かります。

 そして時間についても同様です。仕事に拘束される時間というものは平均すると1日8時間ですが、それ以外の時間をすべて勉強にあてられるかというと答えは「否」です。

 睡眠時間を削っては体に悪影響があります。生活の時間(食事や人付き合いの時間)を削ってしまっても精神に悪影響がでます。

 では、どうすればいいのか。どうすれば勉強時間を確保できるのか。

 私は「あえて確保する必要はない」と思います。よく試験勉強の対策として「22時~23時までは勉強時間として努力する」というのを聞きますが、こうして拘束してしまうと一度崩れてしまった場合の再建がむずかしゅうございます。

 ですので、「普段から勉強する」という姿勢にしてはいかがでしょうか。実務に関係することなら、実務を手を抜かずに覚えていく。分からないこと、気になったことは先輩などの分かる人に聞いて、回答を覚える。

 そうすれば、仕事と勉強の時間は同じになるので勉強が容易になるのではないでしょうか。

◇◇◇

 記事の後半は「取得している資格」と「今後取得したい資格」となっておりますね。

 取得している資格には、国家資格が多く見られます。これはさきほどの「お金」の問題もあるとおもいますが、やはり「国家資格」というところに重みがあるかとおもいます。

 「国」が認めているというのは日本においては一番強い資格ですね。

 「ベンダ資格」とちがい、国が認めているので、別業界の人においても多少の理解は得られます。国が補償しているから大丈夫という考えになるのでしょうか。

 私もそのような考えで国家資格をいくつか取得しています。

 そして今後取得したい資格として「TOEIC」の票が多いことが世相を反映しているように見えます。どこかの会社の公用語が英語になったこともあるからでしょうか。

 現在、「英語の読み書き会話ができること」というのはどこの会社でも重要視されています

 「持っていて損はない」という考えよりも「持っていないとこれから生きていけなくなるかもしれない」という危機感を読み取ることもできますね。

 こうした具体的な数字を掲載する記事が出ることによって、読者にある漠然とした危機感が具体化されると思います。今後も、このような読者調査の記事が多くアップされることを期待しております。

◇◇◇

 最後に、私の資格に対する考え方について少し書いて終わりにしたいと思います。

 私も、できることなら資格は多くほしいと思っています。それはなぜかというと、「自分に自信が持てない」からです。

 知人から「あなたはプログラムをかくのが上手ですね」と言われたとしても、そのときはほっとしますが仕事中は不安でなりません。

 たとえ、コーディングができたとしても、常に「これでいいのか?」という気持ちと戦っています。

 なぜこのような葛藤が生まれるのか。先述したとおり「自分に自信が持てないから」です。

 資格を取得すれば、世間から「あなたはこの資格が取得できた力がある」と評価されます。それは大きな自信につながります。

 自分はこの資格を持っている。このレベルまでの力はある。と思うことで自分に自信が持てます。

 自信を持って仕事をする、仕事でなくても人と接するときなどに「技術に対する自信」があれば姿勢も違ってきます。そして話している相手に与える印象もよいものに変わってきます。

 びくびくしながら説明する人間よりも、はっきりと説明する人間の方が印象が良いのがたしかですからね。

 資格は自分に自信をつけるために取る。

 そういう考えもあっていいかと私は思うのです。

 しかし私は恐ろしいほどの浪費家であるため、資格の受験料が払えません。受験料を払う前にお洋服を1枚購入してしまいます。お洋服を購入するのも自己投資の1つなのですが、まちがいだらけですね。

 私の場合は資格を取る前に、その勉強をする前に、「自己投資によって得られるもの」について学ぶ必要性があるのではないかと思いました。

 さて、いつもよりも長いメールとなってしまいました。業務連絡のメールを12月のお題として無理やり紐つけた挙句に、コラムとして公開してしまい、大変申し訳ございません。また、締め切りを大幅に超えてしまったこともおわび申し上げます。

 以上、よろしくおねがいいたします。

Comment(1)

コメント

相変わらず読ませますねー。そう来たかって感じ。
この手があったのか!

お洋服、そうですね買ってしまいますね。
ぼくも巨大ショッピングサイトが送料無料になったのでつい加速して。
今靴の試し履き中です。
息子の玩具類もいろいろと。

あ、念のためしらふです。

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