入社してからの「こんなはずではなかった」を回避するために
◆理想を文章にしてみる
前回、「先輩が会社を見捨てた」という荒れるに荒れたコラムを書いたことで有名な森姫です。こんにちは。
今月のお題は「入りたい理想の会社」ということですが、何やら今の自分にぴったりだなと思っています。理想の会社はやはり、
- 服装自由(少々派手でも怒られない)
- 仕事中にBGMとしてロックミュージックをかけてもいい
- 小悪魔agehaを定期購読してくれる
- コーヒータイムがある
- 109やパルコがセールの日には半休を取らせてもらえる
- ライブ休暇がある(年10日)
などなどなのですが。これ以上書くと、本当に馬鹿だと思われるのでこれ以上は書きません……。
◆オー! ノー! ジーザス!!
さて、導入部でかなりの人が「こんなコラムは読むに値しない」と思って「ページを閉じるボタン」を押した、またはどこか違うページに行ったことでしょうから、それを踏まえてちゃんとしたことを書きます。
会社という組織に入社して「こんなはずではなかった」という言葉を口にした人は相当多いと思います。
相当というより「こんなはずでは」と言わない人はいるのだろうか? という疑問さえ出てきます。
わたしはかれこれ3社ほど会社を変わっていますが、面接でいろいろ聞くくせに、入社して「こんなはずではなかった」を絶対言っています。その「こんなはずでは」を、具体的に書いてみます。
◆わたしの「こんなはずでは」
わたしは、現在の会社にハローワーク経由で入社したのですが、ハローワークの待遇欄には「土日完全休み」と書かれていました。面接のときにも「週休2日で、土日が休みということでよろしいでしょうか?」と聞きました。
面接官も「そうですよ」と言ってくださったのですが、入社して「土曜日は休みじゃなくて、有給をあてることで休みになるからね」と言われたときに「こんなはずではなかった」と言いました。
実質、有給が存在しないいまの会社に愕然としています。休んだら、ちゃんとお給料から引かれています。悔しい。風邪をひいても休めず、どこかで残業してカバーするというわびしい生活です。こんばんは。
◆わたしの「こんなはずでは2」
面接で「IT業界は残業が多いですが、御社では残業代を支給してくださいますか?」と聞きました。
面接官は「もちろん、支給しますよ。うちは100%支給です」と答えてくださったのですが、残業代が出たのは試用期間中だけ。
試用期間中は時給だったので、残業代はもちろん出るのです。
正社員登用された月に40時間ほど残業したのですが、明細には残業手当0と書かれていて猛然と抗議した記憶があります。
すると返ってきた答えが「いや、うちの会社は裁量労働制だから」とのこと。
裁量労働制なのに、出社時間がきっちり決まっているのはどうなんだ? と突っ込みそうになりながら、唖然として会議室を出て言ったセリフが、先ほどと同じ。
「こんなはずではなかった」
◆フラットな気持ちで
就業規則について面接のときに1から10まで答えてくれる会社などありません。
特に、都合の悪いところなど話してくれるわけはありません。
「いやいや、うちはオープンに聞かれたことは何でも正直に答えるよ」という会社がありますでしょうか?
あるならお話をうかがってみたいものです。ぜひ声をかけてください。
人間、誰しも「都合の悪いこと」は隠します。だって、「悪いこと」なのですもの。人に嫌われるよりかは好かれた方がよいので、悪いことは隠します。会社も同じです。
そんなわけで理想の会社は「こんなはずではなかった」と言わない会社。つまり、「嘘つかない会社」がいいです。
人に「嘘つくな!!」と言うのも難しいので「なるべく」や「8割方」を頭につけたいところですが、理想ということなので、頭には何もつけないでおきます。
◆とはいうものの、
「嘘つかない会社」を要求しておいて、自分が会社に嘘つきまくりという悪い子です。具体的にどんな嘘をついているのかというと……、
- コラムを書いていることを言っていない
- ライブに行くときも「セミナーに行くので休みます」といっている
- 大抵の飲み会は「次の日、立てなくなるので」といって断る
などなど。「嘘つきは泥棒の始まり」といいます。給料は泥棒してない気持ちですが、もしかしたら会社からは給料泥棒といわれているかもしれませんね。
◆では理想に近づくためには?
会社に「こんなはずでは……」と言っている横で、会社も「こんなはずでは……」となっているのは何となく分かります。「入りたい理想の会社」を実現するためにはまずお互いが「腹の探り合い」をやめて、
「嘘をつく」
これをやめましょう。1つでも多くの嘘をつくことをお互いがやめたら、お互いの「理想」に近づけるかもしれません。あくまでもわたしの願望なので「かも」ですけどね。
こういうことを書いておいてなんですが、夏のボーナスが支給されないことを通告され、ボーナス払いにしておいた某ブランドのお洋服の支払いのことを考えながらつぶやきました。
「こんなはずではなかった」
どうやらカードの支払いにも嘘をついてはいけないようです。「嘘」は本当によくないと思います。
コメント
もりもり
分かります。
ホント、今の会社に入って
「こんなはずではなかった。」
と言いながら、入社から10年も経ってしまいました。
そして、今は会社に嘘をつきながら転職活動をしています。
初めての転職は「こんなはずではなかった。」と
ならないことを祈っています。
「SEによる会社リファクタリング」のふくにしです。
「いやいや、うちはオープンに聞かれたことは何でも正直に答えるよ」のつもりです。
でも、社員は実際どう思っているかは分かりません。
…という事でうちの社員にヒアリングしてコラムにUPしてみませんか?(笑)