髪盛ってるから森姫

初めて109に入ったときを思い出すような感覚で

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◆好きです

 さて、いろいろな先輩方が書いていらっしゃる通りですが、8月のお題は「勉強会の夏、カンファレンスの夏」です。

 お勉強会といえば、京都OSCにいったり、Android勉強会にいったり、その都度コラムに書かせていただいております。わたしの住んでいる地域は田舎すぎて、勉強会というものがそんなにありません(注:まったくないわけではないです)。そのため、勉強会に行くには恐らく他の方よりもハードルが高いです。

 「どんな勉強会がいいか?」

 「この勉強会は面白かった!」

 「こんな勉強会があるよ」

というような話は他の方にお任せして、わたしは「勉強会のハードルの高さの乗り越え方」を書いていこうと思います。

 ちなみに、まだAndroid最前線の連載は終わってないのですが、締切も近いので先にこっちを投稿します……。

◆地方ギャルが大都会渋谷を歩く

 写真をご覧になっていただければ分かるとおり、わたしはギャルです(写真で伝わってほしい)。しかしながら、頭に「地方」がつくのです。地方は堂々と歩けるのですが、これが都会になると……。自分よりすごい人がたくさんいる街を歩く。地方ギャルが精一杯のおしゃれをしてギャルの聖地渋谷を歩くのは、ドラゴンクエストの初期装備でラスボスに挑むぐらいの強さが要ります。

 ギャル的なたとえでいうと、勉強会はそんな場所です。あ、ギャルはドラクエやりませんかね……(元ゲーマーなのがバレバレ)。

 もっと具体的にいうと、あまりスキルのない身からすれば、「そんな高い技術者さんたちの輪に溶け込めるわけがない」と思います。

 さらに!! 都会にいかないといけないのです。都会といえば、人がたくさんいて電車がたくさんあってビルがたくさんあって……。とりあえず「遠い!! 交通費が痛い!!」。

 地方出身スキル中途半端な身からすれば勉強会は総称して

「怖い!!」

といえます。

 そんな勉強会の場でたとえば「DelilaHっていいよね!」的な発言でもされたらどうしようかと思います。……って絶対にこんな会話はでてきませんけど(注:DelilaHは渋谷にしかないので地方民は雑誌でしか知らない。ちなみに、IT専門用語ではありません)。

 要するに、「知らない土地で専門用語を並べられたらどうしよう」という不安があるのです。

 参加しても大丈夫?

◆克服第1ステップ。セミナー情報を得る

 とりあえず自分が今まさに興味のある技術でググってみましょう。あまりにも具体的に書きすぎるとうまくググれないので、どんどん言葉を抽象化していくといいですね!

 だんだん大きな括りにしていくと大抵「セミナー」や「カンファレンス」や「勉強会」なんて言葉が出てきます。大抵TOPページのお知らせに載っています。リンクが張ってあります。恐れずに飛ぶと、情報が飛び込んできます。その情報を逃さないように!!

◆克服第2ステップ。開催地までの交通手段を調べる。

 重要。とりあえず開催地を見ます。大抵は都会ですが……。

 開催地の県名から、その県で1番大きな駅を調べましょう。つまり、新幹線、電車、高速バス、飛行機、いずれかが止まるかどうかを調べます(飛行機は駅じゃないですが)。

 その大きな駅から開催地までの交通手段を割り出します。できれば最短・最安値。

 地方→都会までは節約できますが、都会→都会の交通手段はあまり節約できません(例:博多→東京までは節約できるが、東京→品川はあまり大きな節約はできない)。

 都会に出たら最低限かかる交通費を割り出し、自分の給料や好みと相談して「地方→都会の交通手段」を決めましょう。ちなみに、わたしの場合は電車か高速バスです。この季節は飛行機・新幹線は馬鹿のように高いのです。

◆克服第3ステップ。開催地の名物・名産を調べる

 最重要。ここをマークしてください。あとでテストに出します。

 このコラム、だんだん内容が破たんしてないか? と思われがちですが、地方から参加する勉強会においてはここが最も重要な箇所になります。

 勉強会といっても、旅は旅です。旅の醍醐味といえば「その土地のおいしいものを食べる・買う」です。または「その土地限定のショップに行く」です。

 「よーし!! 勉強会にいくぞ!!」と

 「よーし!! 勉強会の後に広島風お好み焼きを食べるぞ!!」

とでは、ずいぶんモチベーションが違ってきます。なぜならば、旅の楽しみの数が違うのです。前者では「勉強会」だけが楽しみですが、後者では前者に加えて「お好み焼き」という要素がついてきます。もっと言うなら「お好み焼きたべるついでに勉強会に行くか!!」でもいいです。

 「○○県にいったらあれをやりたい!!」というように、どんどんその土地への興味を持ちましょう。すると高かったハードルがどんどん……低くなっていくのです!!

◆克服第4ステップ。参加ボタンを押し、周りに決意表明をする

 開催地に興味が湧いて「行ってみたい!」となったらさっそく勉強会の参加申し込みをしましょう。このタイミングは、開催地に最も興味が湧いて勢いが一番のっている時がいいです。勢いだけで参加申し込みをしましょう。そして参加することを会社や学校、家族に言いふらしましょう。

 「お土産買ってきて!」や「勉強会がんばって!!」などの言葉をもらうと、ハードルはもっと低くなり……というよりも

「周りに言ったからにはもう行かなきゃいけない」という気になります。

◆克服最終ステップ。もう諦めて乗り物に乗る

 さて、そんなことをしているうちに開催日、または出発日になります。もう後にはひけません。諦めて予約した乗り物に乗って開催地までいきましょう。そんな感じに、いつのまにか勉強会に参加できます。ついでに観光もできます。

◆要約

 早い話が「臆するな!! 楽しめ!!」ってことですね。

 旅を楽しむ。勉強会を楽しむ。せっかくなら両方楽しむ!! 一度でまわれなかったら、またその土地に行けばいい!

 せっかく参加するなら楽しんだ方がいいのです。楽しみは人生においていくつあってもいいのです。

 「怖い!!」なんて怯えていないでもっと広い世界にでてみましょうというのが、今回の趣旨です。長いな……。

 案外広い世界にでて見えることやその土地の特徴なんてわかったりして楽しいのです。

 「自分には技術がないから」

 「遠いから」

なんて考えていては、IT業界、広い世界は見られないのですよ。本当に。「都会はいいよな~」なんてぼやいてないで、とりあえず出てみることです。

◆参加しやすい勉強会を教えて!

 これ、よく聞かれるんですけど、初めての人はなるべく大きな勉強会というよりもカンファレンスにいくのがいいと思います。

 あまり自分が参加しない、発言率が低そうな場所を選ぶといいです。見て回るだけ、みたいな。もちろん懇親会には無理してでなくてもいいです。むしろ最初からそんな勇気は要らない。ハードルを高くするだけです。

 「ちょっと見て帰ってくるかー!」から始めて、

 「がっつり学んでくるかー!!」にシフトしていけばいいだけですよ。

◆そんなわけで、次回出没予定。

 最後に「森姫がこの夏現れる場所」を明記して終わります。こうやってコラムに書いておくことで先述した「第4ステップ」を克服します。自分で。

 8/1現在は……

  • 8/8 山口 Android勉強会
  • 8/22 愛知 OSC

ですね!!

 秋もこの勢いで様々な地域に現れます~。

「考えるな、感じろ!!」

っていう名言を引用して終わり。

追記:

 案外「家族の了解が得られない」という方が多かったので(森姫調べ)、わたしのケースを書いておきます。

 うちの親は旅行に関して、もちろん女性の1人旅に関してはかなり厳しいです。最初は「なんでそんな遠いところまで1人で行くんだ!」と怒鳴られました。が、わたしはそこでくじけずに1人で旅行しました。帰ってきたら親にもちろん怒鳴られましたが、「そんなにしてでも行きたかったんだ」と思われ、今では暗黙の了承のようになっております。

 でも、両親の機嫌が悪いときはあるので、お土産を買ってくる、時間を守る(翌日の仕事をさぼらない)、勉強会に行ってよかったことを強調する、などの対応をとっていますよ。つまり、旅行した分はちゃんとフォローしろということです。

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