地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

在宅勤務の中で

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 自粛期間が一応の解除となり、会社によっては出社開始となったところも増えてきたと思います。私が所属する会社は、在宅期間を延長して業務を継続することとしていますが、業務は確かに遂行できているのですが、やはりたまには顔を突き合わせたくなることもあります。オンラインでのミーティングなどで、画面超しに顔を突き合わせることはあるのですが、実際に顔を合わせるのとではどうしても違うものです。

 単純に業務を進めるだけであれば、そういった事も考えなくてよいと言われますが、私の性格上全てを完全にオンラインでこなすというのが、あまり性に合いません。同じように最近ではオンライン開催も珍しくなくなってきていますが、各種イベントなどもリアルに参加する方が好みです。

 インターネットが流行りだした頃に、これからはネットを経由したやり取りが仕事の上でも多くなるといった意見がありました。ですが今になってもまだまだそこまでの世界にはなっておらず、リアルを重視している方が多い印象を受けます。そうなっていない現状が悩ましいということではなく、私の中ではやはりネットよりもリアルを重視したい気持ちが強いです。

 自分の考え方が少数派なのか多数派なのかはわかりませんが、時間と場所を問わない働き方は魅力であっても、ある程度制約がある環境のほうが自分には適していると感じることがあるのです。単にこれは最近の世の中に適合できていないからなのかも知れません。実際に在宅で業務を続けている中で感じる、仕事をしているのかしていないのか微妙な気持ちが、そう思わせているのかも知れません。作業場にて仕事を行っている場合は、時間的と場所的な拘束が発生しているのもあり、いやでも仕事している感を感じ取れます。作業を実際に行っているかどうかに関わらず感じられるので、これが良いことか悪いことかはわかりません。

 こういった気持ちを考えると、私には全てをオンラインで、リモートで済ます働き方は向いていないのが分かります。常に出社する必要は感じていませんが、常に在宅で作業を行う気持ちにもなれないのです。頻度は少なくても良く月に1度か2度は出社して、同僚たちと顔を合わせ雑談を行いたくなります。

 ここまで書いてみて改めて感じるのは、誰かと会うことは精神的にプラスの作用を大きく与えている面があるということです。基本出不精であまり口数の多くない私ですが、このように感じることが増えています。完全に表に出ないで全てをネット経由で済ませるやり方は、私には向いていないようです。

 今回のような事態になって、初めてこのように考えることができたと思います。色々な働き方が増えていくのは非常に良いことですので、フルリモートが合う人はフルリモートで、出社しては楽のが合う人は出社して、どちらの方法もバランスよく取り入れて働くことができるようになれば私みたいな性格であってもありがたいことです。

 どちらかが良いということではなく、どちらも良いしその間でバランスをとるやり方もよい、そのような多様性をもった働き方ができるような世界になっていけばよいな、とここ数か月を経験して考えるようになりました。今はまだそこまで行える環境は少ないでしょうが、これからは働き方を自分で決めていけるようになってほしいものです。

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