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授業参観はデザインレビューの視点で

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 次男と長女が通う小学校での授業参観。エンジニアの私は、デザインレビューの視点で参観してみた。

■1時間目 理科

 「今日は、空気の性質について勉強します」

 4年1組の担任の先生が説明をしたあと、水色の空気鉄砲の実験セット(プラスチックのピストン)をみんなに配る。

 それを受け取ると、クラスの中の1人、X君は教室を飛び出して行ってしまった。実はこのX君は先生の制御がきかない子。授業中、教科書も開かず好き勝手なことをやっている。

 私が子供のころなら、先生にゴツンとやられてうしろで正座になったことだろう。だが今はそれはできないようだ。この子にかまっていると授業が進まなくなってしまうので、先生は授業を進める。ただし、ホットラインの電話で職員室に連絡した。すると職員室から別の先生が来て廊下に飛び出したX君に対応することになっている。そんなシステムだ。

 もし金八先生だったら、自習にしてX君を追いかける。

 「あんな奴、放っとけよ」 と生徒が言おうものなら、

 「おまえら、X君を見捨てるのかっ!(怒)」 となる。

 でも実際のところ、1人のせいでみんなの授業が進まないのは問題だ。万が一のため(というよりは毎日のため?)に、授業の進行を妨げることなく飛び出した児童に対応する仕組みが出来上がっている。

 問題児を更生できないのはともかく、リスク対策の仕組みが出来上がっているところはいいことだと思う。プロジェクトを進める上ではリスク対策は重要だし。

 X君が戻って来た。手に持っている空気鉄砲に、水道水が充填されている。あせる先生。

 「まっ、まさか(撃つつもりじゃ……(汗)」 先生も大変だ。PDCAサイクルを回して、次の授業の前には廊下の水道の元栓を閉めておかないと。

 (「撃たないでくれ~\(+o+)/!」 参照)

■2時間目 算数

 「この教室の中で垂直なものを探してください。分かる人」

 ハイ、ハイ、ハイ。たくさんの手が上がった。

 2時間目は算数の角度のお勉強。垂直を探せと言われて、子供たちの答えは、黒板の角、ロッカーの角、天井の角、窓の角、と、まああたり前の答え。誰か奇抜な回答をする頭が柔らかいヤツはいないかな? と私はひそかに期待していたが、なかなか出てこない。

 「眉毛と鼻」とか「3時の時計」とか「山田君が手を上げたときの肘の角度」とか。小学生のころの私だったら、誰もが思いつくものしか浮かばなかったら手を上げないだろうな。

 教室の後ろに立っていた私は、体を傾けてわざと垂直でない立ち方をしたり、スペシウム光線のポーズをしてヒントを出そうかと思ったが、その前にチャイムが鳴って終わってしまった。残念。(^_^;)

 (「あそび心で授業を参観」 参照)

■3時間目 特活

 私は小6の次男のクラスに移動した。ここでは、来週行く修学旅行先の日光についてグループ毎に調べたことを発表していた。

 いくつもの発表を見たが、6年生にしてはちょっと物足りない。発表時に説明原稿を読んでいるだけ。視線は常に原稿を見ており客を見ていない。そんな子が多かった。もっとしっかりした発表ができるようになってほしいなぁ。内容もみんなが興味持てるようにして。例えば、こんなふうに。

 「ここでは飛び込んだ人の霊が映ることがあるので気をつけてください」 と言って見せる華厳の瀧の写真には、幽霊の落書きをしておくとか。

 「越後屋、お前も悪よのう。」「いえいえ、お代官様ほどでは」 と、寸劇を入れて泊まる宿の越後屋の説明をする とか。

 でも、ここまで求めるのは小学生にはちょっと無理かなぁ。

 (「アンコール代りのアルコール」 参照)

■デザインレビューの視点で参観?

 こんな風に、デザインレビューで指摘するような視点で、授業を見てみると楽しめる。

 えっ、レビューの視点になってないって?!

 ほんとだ。いつのまにか吉本の芸人学校を見学する視点になっていた。(^_^;)

 こいつは失礼いたしました。

 abekkanでした。

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