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システム思考でマジックショー

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 あっ、切れてない (°o °;)

 私が右手を開くと、破れていたはずの黒のクラブの9のカードがつながっている。私「あべっかん」は目が点になり、「・べっ・ん」になってしまった(笑)。今回はマジックショーのお話。

Abekkan_bikkuri_3 

■マジックショー

 先日、ある飲み会のコースに(注1)、プロのマジックショーがセットされていた。

 マジシャンHはにっこり笑うと、黒いクラブの9のカードを8つに破ってから私の右手に握らせた。そして3つ隣の席に座っているI氏に

 「ここに両手でパワーを送ってください」 と促す。パワーが送られて、私が右手を開くと、

 あっ、切れてない (°o °;)

 破れていない黒いクラブの9が折りたたんであった。破いた跡もセロテープもついていない。でも一部だけ ちぎれていて足りない。

 「パワーが足りなかったのかな?」 とマジシャンHはI氏に袖を確認させる。すると、I氏の袖からクラブの9の破片が出てきた。またびっくり!

 この他にも、カードの数字を当てたり、リングや輪ゴムをつなげたり、といったテレビで見た覚えのあるような手品をいくつも見せてもらった。目の前で見せられると驚きだ。

 ここで、手品のタネを解明しようという気はないが、エンジニアの視点でマジックショーを考察してみよう。

■全体を考えた準備が大切

 クラブの9の破片がI氏の袖から出てきたが、その前の手品でI氏に絡んだときに仕込んだのかな? だとすると、1つの手品をしている間に次のタネを仕込んでいるってことになる。1つ1つの手品は独立しているのではなく、全体で考えているんだろう。これは「システム思考」注2)だな。システム思考で全体のつながりを考えるのが大切ってことか。仕事でもこれを見習おう。

■客を巻き込むことも大切

 マジシャンは、客を巻き込んで手品をやる。きっと知らず知らずのうちにだまされやすいように誘導されているんだろうな。一流のものマネ芸人は、マネされる人を自分に似させてしまう という極意を使うようだが、それと同じようなものなのかもしれない。この極意は何にでも通用しそうだ(「敵にハムを贈る」が、ものマネの極意!参照)。

■セキュリティは万全!?

 手品のタネは書籍や手品セットで公開されているものもあるが、プロの本当のすごいタネは秘密にされている。マジシャンや助手は大勢いるのに、そのセキュリティが保持されているのってすごいと思う。

 子弟関係がしっかりしているから情報漏えいでタネが流出することが無いのだろうか。大きな会社ではセキュリティ維持のために、めんどくさいルールをたくさん作る。それでも情報漏えいが起こる。結局はルールよりも人間関係が大事なのではないだろうか。

 マジックショーを見て、そんなことを考えさせられた。

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 あっ、今度はマジシャンHが背後からサルを出した!

 と思ったら、遅れて来た仲間のO氏だった!(失礼)

 abekkanでした。

 【※注1】マジックショー付き飲み放題の宴会は、「モンキーマジック」を参照。

 【※注2】システム思考:独立した事象だけでなく全体の動きをとらえる思考方法
  詳しく知りたい人は「システム思考入門」を参照。
  テキトーに知りたい人は「システム思考(1)」を参照。

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