プログラマ、テスター、SE、PMなど、いろいろやってるオヤジです。

いろいろな立場を経験しておこう!

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 前回のコラムでは、「プロパーしか知らない世界」として下請けの人と対比したプロパーのことを書きました。立場が違うと考えることが違います。

客先常駐で働く立場

 私は以前は長いこと客先に常駐して働いていました。客先でいいものを作ろうと、日々がんばっていました。そんな私にときおり自社の本社から指令が来ます。〇〇の教育をやってください、△△の資料を作って提出してください、など。

 社内の管理資料だったり、形だけの品質管理の文書だったり、セキュリティの管理記録だったり。その中にはめんどくさいものもあります。そしていずれも、目の前にある客先の仕事に直接役立つものではありませんでした。

 自分の一番の仕事は目の前にある客先の仕事を完成させることです。ですから、めんどくせーなーと思いながら仕方なくやっていました。締切りに遅れて突っ込まれることもしばしば。

本社で管理する立場

 私は客先から退いて本社に戻りました。今度は逆の立場になりました。客先などで働いているメンバーに、管理資料を出させたりセキュリティの管理などをやっています。逆の立場にいる人の気持ちがよくわかっているだけに気を使います。なるべく負担にならないようにしています。

 セキュリティに関しては以前はルールがあるから仕方なく守っていました。でも今は意識が違います。ルールを守ることが目的ではありません。セキュリティ事故を起こさないことが目的で、その手段の一つがルールを守ることです。ですからルールを破った人がいた場合に「ルールを守れ」と叱るのではなく、「セキュリティのリスクを考えて行動しろ」と指導しています。

 余談になりますが、情報処理推進機構(IPA)では、世の中の情報セキュリティ意識を向上させるために、小芝居の動画を公開しています。最近知りました。これが意外と面白いのです(詳しくはこちら)。一度見てみてください。

逆の立場になってみて分かることがある

 仕事でも家庭生活でも、一つの立場にしかいないと分からないことがあります。子どものころ、親を「うるせーな!」と思ったこともありました。けれども自分が親になってみるとその気持ちは分かります。

 「お客様は神様だろーが!」と店員にクレームをつけている客も、もしも店員のアルバイトをした経験があれば、無理なクレームは言わないはずです。

 自分が成長するためにも、人生でいろいろな立場を経験しておきたいと思っています。

 私は長年男性をやってきたので、今度はオネエになってみようかしら?!
あべっかんでした。

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