プログラマ、テスター、SE、PMなど、いろいろやってるオヤジです。

プロパーしか知らない世界

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先日のHorusさんのコラム「プロパーの知らない世界」に応えて書いてみました。

プロパーには面倒くさい仕事がたくさんある

 私は今の会社でも、前の会社でも、一時請けの会社のプロパーとして働いてきました。プロパーにはいろいろ面倒くさい仕事があります。

  • 二次請けの会社への発注書類を作ります。1ヶ月ごとの契約になっている場合も多く、毎月書類を作ることになります。4社も5社もあったりすると手間になります。
  • プロジェクト管理の資料を作ります。これはプロジェクトマネージャー(PM)の仕事ですが、PM以外のプロパにも作業が降りてきます。まずプロジェクトの開始時が大変です。PMBOKに基づいたたくさんの資料を作ります。過去の類似したプロジェクトの資料をベースにするものの、日付とか細かいところを直し忘れて差し戻しになることもしばしば。それに同じ仕事が続いていても、期が変わると新しいプロジェクトとして資料の作成が必要です。ですから4月と10月は手間がかかります。そして納品時にも納品物のほかに、レビューやテストに合格したことを記録した資料が必要です。
  • 誰が何時間何をやった、というのをまとめるのもプロパーの仕事です。プロジェクト管理の資料に反映させたり、残業時間の管理表に反映させたり。
  • 下請け会社のメンバーが何かやらかしたときに尻拭いをするのもプロパーです。IDカードを紛失したとか、セキュリティー上禁止されていることをやっちまったとか。始末書のような資料を作成します。対応や報告内容が甘いとセキュリティー責任者に怒られます。そして再発防止策を考えて実施しないといけません。
  • メンバーの教育を実施させるのもプロパーです。パソコンや機器が壊れたときも、棚卸しをするときも、主体となって動くのはプロパーです。
  • 休日にシステム障害が起こったとき、まず呼び出しがかかるのはプロパーです。あの人がいないと解らない、という場合に下請けのメンバーに協力を依頼します。

プロパーは苦労している

 契約形態によって変わるところもありますが、プロパーには面倒くさい仕事がたくさんあります。同一労働同一賃金などと言われていますが、プロパーと下請けメンバーは同一労働ではありません。プロパーには、下請けメンバーが知らない仕事をたくさん抱えているのです。責任も重いのです。

 でも中には無能なプロパーもいます。下請けメンバーの管理ができず頼っているばかり。なのに下請けメンバーの倍の給料をもらっている給料泥棒(※1)も。

下請けは技術に専念できていいなぁ

 私が前の会社にいたころ、最初のうちは初心者プログラマーとして下請けメンバーと同じような仕事をしていました。でも3年目にもなると、プロパーとして下請けメンバーの管理をする仕事の割合がかなり大きくなってきました。プロパーが少なかったこともあって。

 その頃は、「下請け会社の人はいいな。雑用が少なくて技術の仕事に専念できるんだもの。プロパーの苦労なんて知らないんだろうなぁ」と思っていました。

 そんな仕事が嫌で私はその会社を辞めました。今の会社に入ったのは、管理職に進む道のほかに技術職のスペシャリストに進む道もあったからなのです。でも技術職に進んだところで、面倒くさい仕事はたくさんあったのですが。

ただし

 ここに書いたのは、私の会社と私が元いた会社での状態です。全ての一次請け会社に当てはまる訳ではありません。それに下請けの会社のリーダーも、同じようなことはやっているかもしれません。

 また、請負とか派遣とか委任とか、契約によって状況が変わってきますが、ここではあえてぼかして「下請けメンバー」としておきました。

 プロパーと下請け、という分け方をしましたが、リーダー経験のある人とない人という分け方をしても似たようなことが言えるのかもしれません。

 ただ、こんな仕事もしているんだ、と知らなかった人に気づいてもらえればいいなと思って書きました。

 「で、給料泥棒(※1)って、あんたのことじゃないの?」
ど、どうしてそれを... あべっかんでした。

おわび

 すみません。このごろコラムに全然コメントがつかないなあ、と思っていたのですが、コメントがたくさんあったことに今気づきました。気づかずに公開していませんでした。コメントしてくれたかた、申し訳ありませんでした。

以前はコメントが入るとメールで知らせてくれていたのですが、来なくなったようです。いつから仕様が変わったんだ!!

Comment(5)

コメント

通りすがり

そんなつもりはないのかもしれませんが、なんか下請け蔑視に聞こえます。

一次請けも二次請けも三次請けも経験したことがありますが、それぞれの立場で各々、面倒なことはありますよ。
苦労する領域が違うだけで。

下請けしか知らない世界もあることをお忘れなく。

通りすがり

あと、同一労働同一賃金とありますが、プロパーと下請けは、発注者と受注者という関係で、そもそも同一労働ではないので、同一賃金ではないのは、当然だと思います。
(派遣契約の場合だけは適用の可能性がありますが、レアケースだと思います)
なので、ここで論じるテーマではないと思います。

SIer若手

SIerに未来はないなと見切りつけた原因は記事にかかれてるそれでした。
ロクに自動化せずにそんな事務員みたいな作業に残業何十時間もやってる先輩社員を見て、しかもそれを自慢してるところまで見てしまって、早々にSIerから退場させてもらいました。
プロパーがやるべきことは、既存の固まりきった仕組みを壊したり組み直して新しい価値を責任もって作ることだと思ったんですけどね。。。
ここは昭和ではなく、令和の時代。それらをきちんと実践している会社に行くべきですね。

abekkan

>通りすがりさん
コメントありがとうございます。

下請け蔑視のつもりはありません。
私が関わった会社に限ってかもしれませんが、現場に来ている人たちは余計な仕事をせずに技術的な仕事に専念しているように見えました。そこはうらやましいです。

一次請けのプロパーも、発注者から見れば受注者です。発注者から見たら一次請けも二次請けも同じ仕事をしているように見えるのではないかと思っています。

abekkan

>SIer若手さん
コメントありがとうございます。

なるほど。見切りをつけましたか。
自動化できるところは自動化したいんですけどねぇ。

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