第165回『美しい退職方法 ~転職後も結局、必ず再会します~』
こんにちはー。吉政創成株式会社の吉政忠志と申します。
私はキャリアカウンセラーではないのですが、独自の方法に基づくキャリアアップの経験を多く積んできたけっか、キャリア関係のコラムや講演依頼を多くいただくようになりましたので、徒然に書いていきます。
今回は「美しい退職方法 ~転職後も結局、必ず再会します~」というタイトルで退職時の話をいたします。
何を隠そう、私は転職7回を経験しています。若い時も転職をしており、若さゆえの過ちでご迷惑をおかけしたこともあります。ご迷惑をおかけした方、本当にすみませんでした。その経験をもとに退職時の美しい退職の仕方をお伝えします。
「終わりよければ全てよし」という言葉があります。最後だけ良ければよいというのではなく、退職時のやめ際が、その会社で残す最後の足跡であり、一番印象に残るので、やめ際はとても重要です。退職後も次の転職時にリファレンス(転職先が以前の職場での活動の裏を取ること)でお世話になったり、狭い業界なので結局再びお世話になったりします。業界は狭いので本当に悪いことはできないですよね。人情としても退職時に「あぁ、あいつはいいやつだった。」と惜しまれながら退職したいものです。
ここでは「引き継ぎ資料をしっかり作りましょう」という基本的なことは書きません。引き継ぎ資料を作るのは職業人として当たり前の事であり、日ごろから自分の顧客リストをしっかり作っていたり、報連相がしっかりしていれば引き継ぎ資料を作るのも簡単なことです。
さて、本題にはいります。みなさんは退職時に入社時の面接官や入社直後の上司に対してお礼を述べて退職していますでしょうか?面接官や入社直後の上司はみなさんの採用稟議を書いた本人であり、自身の責任のもと、みなさんの入社を決めた方です。この方に退職する際に一言もお礼を言わず退職するのは義理を欠くように思えます。
また、退職時の上司や面識がある役員、社長にお礼を述べられてますでしょうか?面会できない場合は直筆の手紙でお礼を個別にするべきです。ここで会社に対する不満を述べても仕方ありません。みなさんが感じている不満は大よそ会社に残るメンバーは理解しており、会社に残る人たちが解決するべき課題です。みなさんが解決するものではないので、そこには触れないほうが良いです。善意で書いた会社の課題も人によっては「あいつは最後に不満をレポートしてやめていった。」と言われることもあります。書くべきは感謝の気持ちと自己の反省です。この気持が退職後も円満な関係を継続する重要なポイントだと思います。
どんな会社であったとしても給与を頂いた事には変わりありません。会社を経営したことがある方はご存知かと思いますが、給与を支払うことは並大抵のことではありません。その給与の源泉は社員一人一人の活動の賜物ではありますが、一人で稼いだ金額ではありません。そう考えれば、会社の仕組みを作ってきた先輩方、上司、社員の全ての皆様への感謝の気持ちを退職の時のご挨拶として述べるべきです。
私は社会人になって20年がたちます。名刺を交換した方の人数は1万人を超えます。その中で今もお付き合いをいただいている方は、結局、昔からお世話になっている方であり、その方々は当時の上司や同僚、後輩と今でもつながっています。狭い業界で気持ち良い関係を作り続けるためには、その感謝の気持ちが大事なのです。退職時に悪い評価を残していくと、結局、お付き合いの幅が狭くなり、自分自身のチャンスの幅を狭めます。世の中、何がどうなるかなんて本当にわかりません。私も10年前には想像もしないような活動をしている自分が存在しています。どこでどう再会するかもわかりませんし、どうつながっていくかもわかりません。 自分の良い縁も悪い縁もすべて含めて皆さんのキャリアアップを支えるコネクションになっていきます。ご縁を大事されることをお勧めします。
いかがでしょうか?少しでも参考になるところがあれば幸いです。
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