吉政創成 代表取締役、PHP試験、Rails試験ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン主宰

第166回『越えなければいけない感覚の壁 ~平社員から課長へ、課長から部長、さらに役員へのステップアップ~』

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こんにちはー。吉政創成株式会社の吉政忠志と申します。

私はキャリアカウンセラーではないのですが、独自の方法に基づくキャリアアップの経験を多く積んできたけっか、キャリア関係のコラムや講演依頼を多くいただくようになりましたので、徒然に書いていきます。

今回は「越えなければいけない感覚の壁 ~平社員から課長へ、課長から部長、さらに役員へのステップアップ~」というタイトルで昇進の話をします。

単純に役職のグレードを上げたい場合、経験上、その会社にいながら昇進を狙うより、転職時にグレードを上げる方が手っ取り早いです。あえて「手っ取り早い」という表現を使ったのは、まさにその通りだからです。例えば部長になりたいなぁと思っている方がいる場合、その基準をクリアしていれば、すぐに部長職で転職できます。しかし、肩書を上げるためだけに転職するのはナンセンスであり、転職は双方がWin-Winにならなければ、良い転職とは言えないです。転職前の面接時では、双方がWin-Winになることを基準に内定、入社受諾を行います。Win-Winの基準とは、そのポジションで入社後に与えられるミッションをクリアできる要素をもっているかどうかということです。

一方で、役員や部長など役職者になった経験がある方は分かると思いますが、役員、部長、課長、平社員では、それぞれの段階で求められるロジックというか行動原理というか感覚が違います。よって、どんなに能力が高くても、その役職者に相応しい感覚が備わっていないと、内定は出ません。その感覚がなければ、入社後にミッションをクリアすることはかなり厳しいのが明白だからです。

では、その感覚とは何か?その前に、、

まずは当たり前の大前提をひとつ紹介します。それは上司にあたる方との相性です。入社後、上司のために役に立つ能力も前提ですが、「任せられるかどうか」が重要なのです。人間がケアできる人材は30人が限界と言われています。100人の組織であれば、社長以下、何人かで役割を分担して業務を実行しなければならないのです。それ故に「任せられるかどうか」という基準は最低限必要なのです。「任せる」を構成する要素としては「信頼できる」、「考え方に共感できる」、「単純に馬が合う」という感じです。後者の二つは性格的な話なのでふれませんが、「信頼」については、派手な格好とか、だらしない服装であれば、NGになる会社は多いでしょう。信頼される人材になるための本がたくさん出ていますので、興味がある方は読んでみてください。

さて、本題にはいります。各役職者に必要な感覚とは?

これは、課長、部長、役員のそれぞれによって、内容が違います。役職が上がれば上がるほど経営者に近い感覚になります。ご存知の方は少ないかもしれませんが、日本の会社が倒産した場合、代表取締役が再帰するのはかなり難易度が高いとされます。理由は銀行やベンチャーキャピタルが融資する場合(最近は投資の場合もあります)、代表取締役の個人を担保にするため、倒産時に社長が全財産を失ったり、破産したりします。破産した場合、商法により規定年数は法人の代表権を持つことは禁止されています。それ故にリスクヘッジの感覚は極めて重要なのです。この感覚が甘いと、10年、20年積み重ねてきた努力が一瞬のうちに水泡に帰することになるからです。かといってリスクヘッジガチガチだと、ビジネスが成り立たないので、そのバランス感覚がとても大事です。よって、この感覚を持っていない人材は、社長に近い決定権があるポジションには絶対に配置されません。

リスクとは何か?

社内コンプライアンスに書かれているようなことは基礎中の基礎で、一般常識として知っておいてほしいところです。もっとも重要なのは、日経新聞などのニュースを見た時に、自社のリスクに置き換えて反応し対策を練れる感覚だと思います。そのリスクとは企業の経営を揺るがす全ての出来事になるので幅が広いです。ポイントとしては日経新聞や日経産業新聞に出ている社長交代の理由や業績悪化の理由のあたりを見ていると何となくわかると思います。ニュースを見た時に他人事の感覚読むのではなく、自分が経営している会社で起こったらどうなるかを想像しながら読むと、その感覚の育成は早いと思います。

社長業は自分の職業人生をかけた人生ゲームのようなものです。倒産すればゲームオーバーです。代表権を持つ社長は会社の最高経営責任者であり、全責任を持ちます。そして、役員以下全社員が、社長のサポーターです。リスクをヘッジしながらビジネスを展開できる人材がとても求められています。

このような感じで、私がキャリアアップに重要であると考えていることを引き続きご紹介をしてまいります。次回もこのサイトでお会いできることを楽しみにしております。

いかがでしょうか?少しでも参考になるところがあれば幸いです。

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