技術者で起業を考えるなら知っておきたい、日米のマーケティングの違い
こんばんは。日本企業のマーケティングも外資系のマーケティングも両方経験したことがありますので、自分が感じているちょっとした日米マーケティングの違いを書きたいと思います。(あくまで私見ですよ!)
このコラムは技術者のコラムコーナーではありますが、最近、技術者中心で起業して世界展開をされる方や、狙っている方がちらほら出てきているように思えますので、書いてみます。ご参考になる部分があればうれしいです。
日米のマーケティングの違いといっても、対象がコンシューマーなのか、エンタープライズなのか、また対象の企業規模や業態によっても違ってくるので、あくまで総論として書きます。
日本と米国のマーケティングの予算やビジネス規模感は桁違い
日本市場と米国のIT業界の市場規模は10倍くらい差があります。日本は小さな日本市場のみがターゲットになります。一方で米国はそもそも国内市場が日本の倍以上ある上に、米国でシェアをとれること=海外でシェアをとれることのイメージがあり、実際は10倍まではいかないですが、それに近い差があります。よって、投資する広告の単価や影響を与える規模感が桁違いになります。広告費も日本の数倍以上かかるイメージがあります。
よって、未上場企業で海外進出するのは結構、資金繰りとしては難所のはずです。実際に未上場企業で米国で寝ずいている日本のソフトウェアは、ネオジャパンのDesknet’s(現地ではInfinity)とアシアル社のハイブリットモバイルアプリ開発環境「Monaca」(米国で●万ユーザが存在しています)くらいしかなく、大半は上場企業が海外進出をしているようなイメージです。
日本で成功して、上場して、その上場益で現地法人を立ち上げ、さらに現地で資金を調達して展開するのは王道のような気がします。それくらい資金を得ないと、競合は大きな米国市場で資金を得ているラスボスなので、資金面で勝てないからだと思うのです。資金で勝てないと、開発力で勝てないので、技術的な先行もあっという間にまくられてしまうと思うのです。 ただ、草の根で成功するパターンもあると思うので、資金面に頼るだけが道ではないと思います。前述のMonacaがいい例だと思うのです。残念ながら米国での日本のソフトやサービスの評価は高くはないので、日の丸を前面に出さずにいいものをコツコツ展開するのも一つの方法だと思います。
日米のマーケティングの戦略の性質の違い
降格とかなり御幣を生みそうですが、日本のマーケティングは農耕型であり、長期的な戦術を選択できる余地がありますが、米国のマーケティングは割と短期勝負な狩猟型の性格があると思います。極端ですが、来期首がないことが容易に想像できる米国市場では、来年の実りよりも、今年の青田刈り。実がなってなくても、芽でもおいしいカイワレ大根ののような感じです。(ちょっと例えが違いますよね)
農耕型と狩猟型の戦略企業が狩猟型の祖国で戦うと、農耕型は実をとれる気がしないですよね。農耕型が育てては、狩猟型が刈り取っちゃうイメージです。
よって、米国で通用する日本企業の戦略はスピード重視の戦略だと私は考えています。よって、ハードやソフトよりも、サービスが向いていますよね。Monacaもそうですが、米国でキュレーションマガジンNo1評価になったスマートニュースなどもサービスです。
資金を得つつ、うまくポジショニングを駆使して、展開すれば商機があるように思えます。
さて、私のフワフワした日米マーケティング比較論もいいのですが、6月25日に日米のマーケティング第一人者が語るセミナーがあります。
興味がある方は、そちらに参加し、ご自身の将来のイメージを沸かせてもよいのではないでしょうか?きっと面白いですよ。
「ITで日本を元気に!」特別セミナー
「IoM(Internet of Me)」の時代のコミュニケーションとは?
〜 日米で活躍する第一人者が語る マーケティングの未来とイノベーション 〜
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