肩の力を抜いて、サラサラとIT業界を流れてゆこう。

外国人と楽しく仕事しよう!

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 こんにちは。ヨギです。

 ヨガは「教室(スクール)」としては週1回ですが、ほぼ皆勤で、それに自習を加えたためか、去年は一度も風邪をひきませんでした。

 ヨガはデトックスの効果もあるようです。今年はどうだろう。

■外国人さんいらっしゃい

 僕の仕事範囲では、数年前までは外国人の姿を見ることはなかったので、そこらじゅうで英会話スクールの広告を見かけ、英語書籍の山を見ても、あまり実感が湧かないでいました。

 それがこの1~2年、分野や開発フェイズにもよりますが、外国人と仕事をする機会が目に見えて増えてきました(みなさまの職場ではどうでしょうか)。

 例えばプリンタを開発して、それを北米にも販売するような場合、求められる仕様や、許容されるバグの種類などが国内と海外では異なるので、上流工程から外国人が参入してくることがあります。 少なくともテストフェイズでは確実に参入してきます。

■ほんとに英会話スクールに通う必要ある?

 そういう状況になると日本人はせっかちなので(?)、英会話スクールにいかねば! となることが多いように見受けるのですが、僕は疑問を持ってます。

 といっても、英会話スクールを否定するものではありません。

 例えば同時通訳を目指しているとか、外人ボス付き秘書になりたいとか、外国人とシビアな商談をまとめるような仕事であれば、英会話スクールでキチンと勉強した方がいいと思いますし、会話とは別に、英語を本質的に理解すべく勉強すべきでしょう。できれば身近に外国人の友人を持って、プライベートタイムでも英語に身を晒(さら)す。許されるなら留学もいいでしょう。

 でもそこまでじゃなくて、いつもの仕事の、あるフェイズ(数カ月~1年)を外国人と一緒に仕事するのであれば、特に通う必要ないんじゃないかな、というのが実感です。

 というのは、中学高校6年間と、大学の一般教養で1年間、英語やっただけの(決して成績が良くはなかった)僕が、外国人と仕事ができているからです。

 逆に、仕事後に疲れた身体ひきずって、大金払って英会話スクールに通い、通勤電車の中でもヘッドフォンかぶってリーディングしてる人が、イザ外国人を目の前にすると会話できないシーンをよく見かけます。

■目的は意思疎通。英会話はその手段

 そういう方を見ていると、その努力・姿勢に敬意は払いつつも、根本的に思い違いしてるのかなと感じます。

 外国人と一緒に仕事する上で(日本人同士でも同じですが)、第一義に必要なのは意思の疎通であって、英会話ではありません。英会話は意思疎通のための一手段です。

 言い換えると、意思疎通のための手段や補助になるものは、ほかにもあるということで、これをはき違えると意思疎通の手段が英会話だけとなってしまい、気持ちがこわばり、結果、できる会話もできなくなるのではないかと思うのです。

外国人との意思疎通🍷

 僕が外国人と仕事をする際に心がけていることをいくつか紹介します。

 英語が堪能な方からすると、おぞましいくらいのものかもしれませんが、私が実地に体験・実感してきたことであり、どこかから借りてきたものではありませんので、それに免じてお赦し願います。
 
1. とにかく大きな声で話す。

 外国人が目の前にいても、3メートル向こうにいる人に話しかけるくらいのつもりで話します。

 コレ、すっごく大事です。

 外国人で、ましてIT業界でやっていこうという方は、よく言えばアイデンティティが確立されています。悪く言うと、人の話を聞く耳を持たない方が多いです😭。ですから大きな声を出して、注意をこちらに向けてもらいましょう。

2. 目をそらさない。表情豊かに。大げさなほどのゼスチュアで。

 口よりも、身体で話すくらいの勢いでコミュニケーションを取ります。

 話し終えて「なんか顔が疲れた」「腰がダルい」と感じたらご立派です。それだけ顔の筋肉を使い、全身を使ってゼスチュアした証拠ですから。

3. 単語の羅列でOK! S+V+Oを守れたら上出来!

 困ったら1と2を守った上で、とにかく知ってる単語を、あまり順序に囚われず、歯切れ良く並べましょう。それでけっこう通じるものです。もし英文法のS+V+O(主語+述語+目的語)の順に単語を並べられたら、私に言わせれば上出来です。

 例えば、「障害を発生させる操作手順をもっと詳しく書いてください」と伝える場合、僕はその正確な英語をここに記す自信はありませんが、多分

 In more detail, write the operation of generating the defect.

みたいな感じになるんじゃないかと。

※今この英文を機械翻訳にかけたら、だいたい上に書いた日本語が生成されました。 

 でも実際には、その外国人が書いた障害票を一緒に見て、彼の目を見て、「Please write. More detail.」で通じます(あくまで私の経験ですが)。

 日本人は几帳面なので、つい陥りがちですが、要は、完全な英語を喋ろうと焦らないことですね。

4. 感謝の言葉を添える。

 これは英文レターをもらうときに感じることなのですが、たとえ内容が苦情でも、文章の随所に Thanks などの言葉が散りばめられているんです。そのためか、苦情なのに、こちらもあまり感情的にならずに読めます。

 僕もそれを真似しています。

 例えば自分がテストエンジニアで、テストリーダーとして働く時は、自分のテストチームが出した障害票を、忙しい中読んでくれたことに Thanks。もっと詳しく状況を教えろと呼び出された時も、相手も時間を作ってくれたわけだから、そのことに Thanks。障害内容をより深く理解してくれたことに Thanks。改修する気持ちになってくれたことに Thanks

 そんな感じですが、気が付くと相手も心を開いてくれていて、嬉しいものです。

【追記】

・関係代名詞は妙に使わない方がいいみたい

 複数のアメリカ人から聞いてショックだったことなのですが、関係代名詞(that, whatなど)はあまり使わない方がいいみたいです。

 彼らの話を要約すると、「日本人がタドタドしい英語で関係代名詞を使ってながーく喋ると、ナニ言ってるのかホントわからない」とのことでした。だったらいっそ、関係代名詞の所で一度切ってしまった方がいいのかもしれないですね。

・日曜教会に行く

 外国人との意思疎通が上手になる近道は、外国人の友人を作ることが一番ではないかと思います。

 それには、日曜教会に行くことをお勧めします。できればその地域に外国人が多く住む教会がオススメです。外国人がいっぱいいますし、彼らは一般に日本人に比べて社交的ですから、喜んで友達になってくれます。

 そしてタダです😊。

 しかもカソリックやプロテスタントなどの伝統的な普通の教会であれば、自分がクリスチャンである必要も、なる必要もありませんし、強要もされません(ちなみに私はクリスチャンではありません)。

 少し早起きして、賛美歌の1つも歌って、その後軽食をとりながら外国の人とお話しする。一石二鳥にも三鳥にもなります。特に信仰的なこだわりがないのであれば、オススメです。

■□■

 今回は、普通に外国人と仕事をする分には、何も英会話学校に行くばかりが手段ではないというお話でした。

 参考になれば幸いです。

Comment(14)

コメント

悪いねぇ、ちょいとお邪魔するよ。
あたしゃ英語は全然だめだけど、海外に一人旅はできるよ。知ってる単語繋ぎ合わせれば、なんとかなるもんだよねぇ。
わかりあおうって気のない日本人より、なんとかわかりあおうとする異国人の方が気持ちが通じることもあるんだよねぇ。

ヨギ

Xさん、コメントありがとうございます。

海外に一人旅できるとはご立派ですね。
僕もできはしますが、例えばヨーロッパの片田舎あたりで、視界に黄色人種が全く居なくなってしまうと、ナニされるわけでもないのにちょっと怖いですけどね。

そう、イザという時の極意は「単語繋ぎ合わせ」かなと思います。
ゆっくり、歯切れ良く言えば結構通じるし。相手の顔観察してても、イヤそうな顔されたこともないし。

>わかりあおうって気のない日本人より、なんとかわかりあおうとする異国人の方が気持ちが通じる
イイこと言いますね。長尺でデッカク印刷して、わからず屋の机の後ろにでも貼っておきたいっす。

ワインやカクテルがお好きなようですね。
たまには大吟醸もいいですよ。辛口が大丈夫なら「黒龍」がオススメです。

私が初めて外国人と仕事をしたときは、まさにこうでしたね。文法なんかハチャメチャでしたが、大きな声と大きなジェスチャーだけは得意でした。
英会話スクールなんか、そもそも行っている時間もお金もなかった。とにかく、伝えたいという思いと、恥ずかしがらないこと。それだけで20年やってきて、気づいたら TOEIC が 900点になって、外国で駐在員なんぞやってました:-)

ヨギ

fisheaterさん、コメントありがとうございます。

今fisheaterさんのサイトを少し拝見しましたが、既に「英語が堪能」の域ではなく、「思考が英語」という印象すら受けました。

でもそんなfisheaterさんも、はじめは「文法なんかハチャメチャ」だったんですね。

実は今回の記事の中で「文法はハチャメチャでOK」的な表現をしたかったのですが、さすがにハチャメチャでOKとまで書くのはどうかなと思い、やめました。
が、期せずしてそのような表現をコメントでしてくださったので、なんかスッキリしました。

ふーん....ということは、私が書いた記事内容(外国人相手にやってること)は、それほど外れちゃいないんだなと、なんか自信もてました。ありがとうございます。

p.s.
 しかしTOEIC 900点、駐在員経験とは.......遠い...遠すぎる。

組長

こんばんは。お邪魔いたします。

仕事で留学生や外国から招聘された先生といった人種に接するのですが、英会話習ってるはずなのに、いざとなるとIT用語の英語って出てこなかったりします。私も一人でロンドンを旅したのに、おかしいなぁ。修行が足りませぬ・・・。

英語を話す、というのは「他国出身の仕事仲間と一緒に、より良く仕事をする」という目的を達成するための手段の1つであるだけですもんね。以前の現場のボスに「『手段』が『目的』にならないように」とよく言われました。精進・・・。


ちなみに、私のオススメは「菊水」という新潟のお酒です。サラっとしてて飲みやすいですよ。

ヨギ

組長さん、コメントありがとうございます。

IT用語の英語って、僕もあまり出てこないです。
出てきても、適切なタイミングや場所で出せないというか。
なのでなにかに置き換えたり、抽象的な表現にしてしまいます。

>「『手段』が『目的』にならないように」と
コレですね。周囲を見るとかなりの日本人がそうなってしまってる気がします。

「菊水」はあちこちで見かけるのですが、見かけすぎて横目で見ては今まで飲まずにいました。今度飲んでみますね。

ukeyama

感謝の言葉、いいですね。

Thanks.Thanks.Thanks.Thanks.Thanks........
なんだか映画のシーンのようで、読んでて頬が緩みました。

日曜教会って、意外な視点ですね。普通の日本人からすると盲点というか。
ちょっと敷居が高いですが、チャレンジしてみようかと思ってます。
挫けるかもしれませんが(笑)

ヨギ

ukeyamaさん、コメントありがとうございます。

僕の友人が牧師をやってるので、たまに彼に会いに日曜教会へ行くのですが、まったく敷居は高くないですよ。 一見高く見えるけど、イザ中に入って後ろを振り向くと、とても低い敷居であることに気付かれるのではないかと思います。

私から見ると、むしろ仏教系寺院の方が敷居が高く感じられます。全てとは言いませんが、イキナリ行って、そこのお坊さんと親しく話をするなんて大抵できませんからね。ヘタすると門前払いです。

気が向いたときにでも、トライしてみてくださいね。

tamiko

こんにちは。

今回の記事、なんだか「目にウロコ」でした。
必死に英会話しようとしてたのがバカみたいです。ガクゼンとしました。

日曜教会! くうー意外ですねえ、思いも寄りませんでした。
マジ脱帽です。
ちょっとコワいけど行ってみよっかな。

それにしてもヨギさんの天衣無縫というか、固定概念に囚われないところ、とても参考になります。大好きです。

maki

こんばんは。

前回の記事でも感じましたが、ヨギさんの記事は斬新ですね。
既成概念みたいなのぜんぜん気にしてない感じで。
それと文章に、絶妙なリズムみたいなのがあります。

上の方も書かれてますけど、日曜教会とはホント盲点でした。
考えたこともありませんでした。
幸いというべきか、私は都内に住んでいるので、ちょっと調べて行ってみようと思います。

しかし「3メートル向こうにいる人に喋るつもりで」。
PCの前で大笑いしました。
次の記事楽しみにしてます!

ヨギ

tamikoさん、コメントありがとうございます。

目にウロコでしたか。そこまででしたか。
でも一歩冷静になられたのでしたら、よかったです。

日曜教会は、昔からのカソリックやプロテスタント教会であれば、コワい所はまずないですよ。その人にとっての相性(合う合わないみたいな部分)はあると思いますが。

それと、これは何処にでもあるものではありませんが、修道院という手もあります。
tamikoさんという綴りからして女性だと思うのですが、女子修道院なら基本的に女性しか居ませんから、更に安心です。
昔は厳格で、部外者を修道院内部に入れない所が多かったようですが、今はかなり開放的になっているようです。

さすがに天衣無縫とまではいきませんが、何をするにしても一度は固定概念を取り払うようにはしています。

ヨギ

makiさん、コメントありがとうございます。

お褒めの言葉、ありがとうございます。

でも、
>既成概念みたいなのぜんぜん気にしてない感じで。
これは親に言わせると「常識がない」ということになるそうです。ははは。

でも「絶妙なリズム」???
それは特に意識してないですがどういうところなんでしょうね。

都内にお住まいでしたら、外国人が集まる教会をたくさん見つけられると思いますよ。
見つけるコツは「外国人学校(フランス人学校とか)がある場所」「多国の大使館などがあるところ」かな。そしてできれば、なるべく大きな教会である方がいいです。小さいとどうしても人間同士の距離が近くなりすぎて、それこそ「敷居」を感じると思うので。

良い展開があるといいですね。

>3メートル向こう
笑っていただいてありがとうございます。
でもほんとは5メートルと書こうとしたんです(笑)。

popo

ヨギさん、お邪魔します。

外国人エンジニアとのやり取りなんだか笑えました。
でも私も同じです。
文法なんてハチャメチャだけど、
言いたいことが伝わって、
滞りなく仕事が進めば問題ないと思っていたり。
そしてそれは海外旅行でも一緒で(笑)
英語の授業やテストは苦手だけど、外人さんと話すのは好きですよ。

ちなみに、仕事柄仲良くなって
今でも付き合いのある日本人はほとんどいませんが、
仕事柄仲良くなって
今では友達として付き合いのある外国人エンジニアは
何名かいます。
不思議なことですが(笑)

ヨギ

popoさん、こんにちは。

笑えましたか。
どのへんでしょうか。「3メートル」の辺りですか(笑)

>言いたいことが伝わって、
>滞りなく仕事が進めば問題ないと思っていたり。
私もそう思います。僕は第一義に「外国人との意思疎通」を書きましたが、
考えてみると更にその前に、
「仕事が進みゃそれでいい」というのがあると思います。


>仕事柄仲良くなって今でも付き合いのある日本人はほとんどいませんが、
>仕事柄仲良くなって今では友達として付き合いのある外国人エンジニアは
何名かいます。

この辺り、国民性なのかどうなのか。フシギですね。
確かにあると思います。
2002年頃に一度、半年くらい一緒に仕事をしただけなのに、
親しくなったデンマーク人の男性(言葉は英語)は、
いまだにクリスマスシーズンや、私の誕生日には、
お手製のグリーティングカードを送ってきてくれます。

※他の記事にもコメント頂いたようで、ありがとうございます。
 少しずつレスしてゆきますので。

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