就活生の自分戦略
2008年8月29日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。最近、学生さんとお話する機会が多いのですが、確かに皆さん、アクティブですね。
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ひと昔前の学生は、「バイト→サークル→寝る」くらいの日常を生きるのに精いっぱいだった気がしますが、きょうびの学生は、留学、インターンシップ、学生起業、読者モデル、ボランティアなど実にいろいろな「課外活動」にいそしんでいるようです。中には、ブロガーとして有名になり、著名人との人脈を広げている学生もいます。
こういうケースを見ると、「近ごろの学生は『自分戦略』に長けているな」と思います。ここでいう「自分戦略」とは、チャンスを作り出し、ネットワークを拡大しながら、どんどん経験を積んでいくという強力な主体性を意味します。
「自分戦略」に長けた学生は、経験の種類にこだわりを持っていません。彼らがこだわるのは、経験から得られる「何か」です。そして、その「何か」こそが「(他人にアピールできる)差別化の要因だ」ということを明確に意識しているのです。そんな彼らでも面接の場ではちゃんと緊張します。そこがかわいいといえば、かわいいのですが。
このような若者たちが、社会人になるわけです。彼らを受け入れるわれわれには、受け入れる側なりの「自分戦略」を持つことが必要になってくるのでしょうね。それは多分、過去の成功体験にしがみついた価値観を捨てるところから始まるのだと思います。
◆「自分戦略」話のおまけ◆
「就活メイク」というのがあるそうです。業界別、人事担当者別にメイクを使い分けるという高等テクニックまであって……。女性は大変ですね。
(総務人事部 浦野平也)