プロの仕事に魅せられて
2008年9月25日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。サーカスでも舞台でも音楽でも、やっぱり生で見るのは格別ですね。ということでYouTubeで満足せずに、見に行きましょう。
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社会人2年目になり早くも半年が過ぎようとしています。仕事だけではなく、週末の息抜きにも力が入るようになった今日このごろです。
先週末は、主にアメリカで活動しているエンターテインメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユ(CIRQUE DU SOLEIL)のショーを見てきました。この(編注:2008年)10月には千葉県浦安市東京ディズニーリゾート内に専用常設劇場「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」がオープン予定。今回は、そのトライアウト公演「ZED」(ゼッド)を見てきました。
2時間余りのショーはサーカスのようなスタイルで、色とりどりの衣装を身にまとった演者たちが次から次へと登場します。生演奏に合わせて、ロープやバトンを手にステージを跳んだり跳ねたり。定番のジャグリングや空中ブランコでも私たちをどきどきはらはらさせてくれました。
その中で彼らのプロ意識を感じたのは、命綱なし棒渡り。技に失敗しても、「もう一度!」というジェスチャーで、再挑戦する姿が印象的でした。
彼らの飛びぬけたテクニックや演出はもちろんのこと、このショーの魅力はステージとの距離感。前列の方では、演者の足音や息遣いが間近に感じられました。さまざまな技をこともなく披露する彼らが、ここぞという大技の前に見せる緊張の表情と息切れ。成功したときの達成感のある表情は、演者と観客を一体にします。
最後は鳴り止まないスタンディングオベーション。道化が所々に登場するコミカルなストーリー展開なのに、必死で涙をこらえることになってしまいました。
プロの仕事を肌で感じられたことで、気分転換ができただけでなく、また始まる1週間へのやる気もちょっと高まりました。
(マーケティング・コミュニケーション部 菱山文乃)