就職活動の悩みは、いつの時代も変わらない
2008年2月1日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。頑張れ学生!
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最近、会社の周辺でリクルートスーツ姿の若者をよく見かけます。「大学の卒業生にしても、新社会人にしても時期がずれている」と不思議に思っていたのですが、どうやら就職フェアに参加する学生のようです。
「こういうイベントには全然行かなかったな」と自分の就職活動を振り返っていたところ、学生時代の後輩から「就職活動について相談が……」という連絡を受けました。
わたしの場合、就職活動は4月ごろに始めました。そのうえ応募した会社の数も少なかったため、早い時期から熱心に就職活動を行っている学生さんにアドバイスできるだろうかと悩みましたが、結局相談に乗ることにしました。
後輩の悩みは、「やってみたいことが多すぎて、1つにしぼれない」ということと、「好きなことを仕事にするのは良くないと聞くけれど、実際はどうなのか」ということでした。前者に関しては、わたしと同時期に就職活動をしていた友達が同じ悩みを持っていたので、その人がどう乗り越えたのかを伝えました。具体的には、「やってみたいこと」を業界と職種で分類し、業界研究やOB訪問によって比較検討の材料をそろえるという方法です。
後者に関しては、いまの自分を考えて答えました。「自分自身は好きな業界で好きな仕事をしているつもりだけれど、特に問題はない」。そういうと、後輩は安心した表情でうなずいていたので、こちらもほっとしました。
景気の良しあしなど就職をするときの環境は変化しますが、こうした個人の内面的な悩みというのは変わらないものだと、なぜか安心しつつ、軽くなった財布の中身を心配しながら家路に着きました。
(@IT MONOist 編集部 千葉大輔)