@IT自分戦略研究所 メールマガジン「@IT自分戦略研究所 Weekly」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

クレイマー、クレイマー――父親が子育てでできること

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 2006年12月15日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。エンジニアライフでは最近「結婚ネタ」が増えてきましたが、その先にある「子育て」は……? というお話。

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 72.3%と0.50%……。

 この数字は、2005年時点での育児休業(育休)取得率です(厚生労働省発表「平成17年度女性雇用管理基本調査」より)。女性は72.3%と高いものの、男性はわずか0.50%に過ぎません。赤ちゃんが生まれたからといって仕事量が減るわけでもなく、仕事に追われ家庭の時間確保もままならない父親像が浮かび上がります。

 取得率だけを見ると、日本の父親は育児に無関心なのかとも思えます。しかし、最近は男性読者をターゲットにした育児や教育の雑誌をよく見かけるようになり、着実に育児への関心は高まってきているようです。実際、雑誌の売れ行きも好調に推移していると聞きます。

 わが家には3歳の娘と1歳の息子がいるのですが、平日は早朝に出かけ、深夜の帰宅になってしまうため、育児はどうしても妻に任せてしまいがち。子どもとのコミュニケーション不足がいまの一番の悩みだったりします。

 先日、妻が病気で寝込んでしまったこともあって、映画の「クレイマー、クレイマー」のように、子どもたちの面倒を朝から晩まで1人で見る機会がありました。子どもたちと久しぶりに触れ合えて楽しかったのですが、食事の準備や片付け、掃除に洗濯など、一通りの家事をこなしながら子どもの面倒を見るのはとてもハードで、寝るときには疲れてぐったりの状態に……。やっと寝かしつけたと思っても、1時間おきに子どもが泣くたびに起こされて、睡眠を取ることもままならない状態でした。これでは、育児ストレスで情緒不安定になってしまうのも無理のないことかもしれません。あらためて育児の大変さを知った次第でした。

 妻に尋ねたところ、育児ストレスを感じる原因は「自分の時間が取れない」ことだそうです。子どもたちと自分しかいない時間が長ければ長いほど、ストレスを感じてしまうらしく、そういうときは話し相手になってくれるだけでもストレスが和らぐとのこと。平日は仕事が忙しくて育児に協力できなかったとしても、ちょっとした思いやりや気遣いによってストレス解消に貢献できるのかもしれません。

 私ですか……。

 会社でも家庭でも愚痴を聞くとなると少しゆううつな気持ちになりますが、まずは妻の話に耳を傾けたいと思います。それで家庭円満になるといいのですが……。

(ターゲティング・メディア事業部 三和孝富)

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