@IT自分戦略研究所 メールマガジン「@IT自分戦略研究所 Weekly」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

重要文化財でお仕事

»

 2006年3月10日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。本文の最後にあるように、この年の4月に営業チームは重要文化財「明治生命館」へ引っ越しました。IT専門インターネットメディア企業が重要文化財の中で仕事をするって、ちょっと不思議。

■□■

 歴史や紀行を扱ったテレビ番組や旅行の案内書などでよく見かける、国宝とか重要文化財という言葉。いったい国宝と重要文化財は何が違っていて、いくつあるのでしょう。ふと気になって調べてみました。

 文化財保護法の規定を見ると、建造物や絵画、彫刻などの日本の有形文化財のうち、文部科学大臣が重要として指定したものを重要文化財といい、その中でも特に価値の高いものが文化審議会の答申に基づいて国宝として指定されるそうです。

 国宝は最も大きな奈良の東大寺の金堂(大仏殿)から最も小さな「漢委奴国王」と刻まれた金印まで1000件以上、重要文化財は1万数千件にのぼります。

 関西での生活が長かった私は、金印のレプリカが常設展示されている京都国立博物館(本物は福岡市博物館にある)や東大寺、薬師寺などへ何度も通う、年季の入った国宝ウォッチャーでした。

 日本にもこれだけの文化財があるのですが、お隣の4千年の歴史を持つ中国には気が遠くなるほどの文化財が存在しています。

 台湾へ旅行するとまず訪れるのが、ルーブル、メトロポリタン、エルミタージュと並ぶ世界の四大博物館の1つとされている故宮博物館です。なぜ中国の文化財の多くが台湾にあるかは歴史を学んでいただくとして、この博物館には70万点以上の収蔵品があるそうです。一度に展示できる数はせいぜい6000点ほどだそうで、半年ごとにすべて入れ替えるとして計算しても、全部を見るためには約58年間かかることになります。私が訪れたのはまだ3回、ということは1万8000点、全体の2.5%しか見ていません。

 さて、あと3週間で、私たちアイティメディアの営業部隊は重要文化財である明治生命館の建物へ引っ越しをします。現在入居している、帝国劇場の入っている国際ビルも歴史のある建物でしたが、より歴史を感じさせる建物で仕事ができるなんて、そりゃもう怖いやらうれしいやら……。

(営業本部 神嵜眞澄)

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する