@IT自分戦略研究所 メールマガジン「@IT自分戦略研究所 Weekly」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

戦力外通告後の決断

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 2005年11月16日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。サッカー選手もキャリア戦略の立案が重要なのですね。

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 皆さんはサッカーを観戦することはありますか? 日本代表や海外サッカーに注目される方が大多数かと思いますが、この時期、実はJリーグも熱いんです。J1の優勝、そして残留、J2でもJ1への昇格をめぐって、最後の最後まで熱い争いが繰り広げられます。

 でもってサポーターにとっては、リーグ終盤のこの時期はつらい季節でもあります。屋台骨としてチームを支えてきたベテラン選手、記憶に残るプレーで心を引きつけてくれた外国籍の選手、そしてけがや不運に泣きながらひっそりと消えていく選手……そうしたさまざまな選手たちとの別れのときでもあるからです。

 ビジネス誌ではしばしば「熾烈(しれつ)な実力主義」なんていう見出しが躍りますが、プロスポーツの世界ほど実力主義が徹底されているところはないでしょう。サッカーの場合も、選手の出場時間とそのパフォーマンスは逐一数値化され、記録されます。チームとしての成果も一目瞭然(りょうぜん)です。そして、次年度の目標と予算、チームの方向性などを照らし合わせた結果、構想に合致しない選手には戦力外通告がいい渡されます。非情な世界です。

 で、戦力外となった選手はどうするか。あくまで現役にこだわり、ほかのチームに移籍してでもフィールドに立ち続けることを選ぶ選手もいます。最も有名なのは、最近シドニーFCに移籍したカズこと三浦知良選手でしょう。一方、移籍などは考えられないとユニフォームを脱ぐ選手もあります。その場合は、コーチやフロント入りなどの第二の人生が待っていることになります。

 が、それも限られた選手にだけ許された道。大半は自分で何らかの生活の「糧」を見つけなくてはなりません(中にはメロンパン屋さんを開業したり、弁護士を目指したり、プロスポーツマネジメントの勉強のためにリバプールに留学したりと、ユニークな道を選ぶ人もいます)。

 プロサッカー選手にとって、現役として輝ける時間は、人生全体から見ればほんの一瞬です。Jリーグではキャリアサポートセンター(CSC)なる組織を立ち上げて、第二の人生を後押しするプログラムを始めています。支援プログラムの中には、PCの教習(Excelレベルですが)なんていうメニューも入っているみたいです。将来的には、元Jリーガーのエンジニアやコンサルタントなんていう人が出てきたら面白いなぁ……などと妄想を膨らませているこのごろです。

(@IT編集部 高橋睦美)

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