@IT自分戦略研究所 メールマガジン「@IT自分戦略研究所 Weekly」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

レッツお受験! ~資格取得で得たものは

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 2005年3月23日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。現在はITmedia オルタナティブ・ブログの管理人である鈴木麻紀さんによる、@ITジョブエージェント担当時代のコラム。資格って必要なんですか? 教えて番長!

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 こんにちは、@IT自分戦略研究所の鈴木麻紀です。ワタシは、@ITジョブエージェントというサービスを担当しています。その中に「転職アドバイスメール」(編注)というコーナーがあり、悩めるエンジニア諸兄の「モヤモヤ」や「???」にお答えしたりなんかしています。

(編注)「転職アドバイスメール」サービスは、2008年3月31日に終了しました。

 質問にはいくつかのパターンがあるのですが、季節に関係なくよく来るのが、「私は○○を目指しています。そのためには、どんな資格をとったらよいでしょうか」「資格をとると、転職に有利になりますか」「資格取得のために勉強中ですが、資格はとってから転職したほうがよいでしょうか」といった資格にまつわる質問です。

 人事採用をしていた経験から申し上げますと、未経験や経験が浅い職種にチャレンジする場合は、資格はあった方がよいです。なぜなら、経験が足りないために説明しづらい知識の有無を、資格があることで客観的に証明することができるからです。しかし、資格はあくまでも資格。それをとったからといって確実なことはありません。

 さてそんなワタシですが、実は自分自身は資格をとってから転職した口です。とはいえ、最初から転職を意識していたわけではありません。ワタシが資格取得を思い立った主な理由は、

  • 自己流で覚えたことを、系統だてて正式に勉強したかった
  • 所属していた会社が小さかったため比較の対象がなく、自分の知識・能力を客観的に証明するものが必要だった
  • 業務がルーティン化していたので、何かつぎの1歩へのきっかけとなるものが見つかるといいなぁ、と思っていた

 そして、

  • 同じ志を持ついろいろな立場の人と出会い、話をしてみたかった

 月~金で働きながら土日に通学するのはなかなかツライものがあり、休みたいと思ったことも正直何度かありました。でも(先払いした授業料がもったいない、という気持ちに支えられ)途中で挫折することもなく、なんとか資格を取得。その過程で新しいものごとの見方・考え方ができるようになり、その可能性を広げるために、結果的に転職することになったのです。@ITのようなメディアで働くという発想は、あのまま何もせずにすごしていたらワタシの中には生まれなかったと思います。

 またそのときの同級生は、友達というよりも「同志」。立場も年齢もみんなバラバラなのですが、資格取得後も連絡を取り合い、食事をしたり悩みを相談したり、合コンに行ったり、@IT自分戦略研究所に記事を書いてもらったりしています。

●資格取得のポイント●

 資格は取得時期も大切。“最近取得した資格”からは、向上心がうかがえます。過去にとった資格は、とりっぱなしにしないで常にブラッシュアップし続けましょう。

 通学コースは値段の高いものを選ぶべし。払った値段のことを考えると、困難にあった時の挫折防止になりますから(ワタシの場合は)。

 それでは、皆さんもレッツお受験!

鈴木麻紀(GCDF-Japanキャリアカウンセラー)

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