わたしの勉強法(3)アウトプットが次のインプットを生む
わたし(竹内)の勉強の仕方についてお話ししています。前回はわたしの勉強法(2)一流の方々の熱い音声を聞くと題し、音声からの情報収集法についてお話ししました。
▼わたしの勉強法とは?
これまでお話ししてきました通り、わたしの勉強法は主に
- 本を読む
- 一流の方々の音声を聞く
- メールマガジンやブログにアウトプットする
の3つです。今日は、3の「メールマガジンやブログにアウトプットする 」についてお話ししたいと思います。
▼アウトプットが次のインプットを生む
ご飯はお腹一杯になると、それ以上食べようと思っても食べることができませんが、胃が消化して栄養を吸収し、ウ○チが出るとまた食べたくなります。「食」を継続するためには、
- 食べ物という「インプット」
- 消化という「吸収」
- ウ○チという「アウトプット」
の3つのサイクルで成り立っていますよね? これは誰でも知っていることです。実は、勉強も同じなんじゃないかなと、最近思うようになりました。
わたしの場合ですと、まず情報をインプットします。インプットの仕方については、わたしの勉強法(1)本からの情報収集を短時間で!と、わたしの勉強法(2)一流の方々の熱い音声を聞くでお話ししました。
次に、お腹が一杯だと次の情報が食べられないので、アウトプットします。わたしはメルマガを毎日書いているんですよ。他にもITmediaオルタナティブ・ブログ、そして、このエンジニアライフ。他にもいくつかのところで文章を書いています。
アウトプットのために言語化する際、自分で書いた文章を読んで「あ~でもない、こ~でもない」とやることで、思考や情報を整理します。これが、「吸収」です。
つまり、
- 情報を集める「インプット」
- 文章を起こす上での言語化や思考の整理「吸収」
- ブログやメルマガなどに書く「アウトプット」
を、
インプット
↓
吸収
↓
アウトプット
↓
インプット
↓
吸収
↓
アウトプット
↓
と繰り返すことで、勉強が継続できているんじゃないかなぁと思うんです。この3つのサイクルの1つでも欠けたら、多分、勉強をしないんじゃないかな? 継続させるためのツールとしてはとても有効だなと思っています。
吸収した情報やアウトプットは、実務にも役立ちます。
アウトプットである文章を書き続けていると、「メルマガを書かなきゃ」という思いが常日頃あるので、本を読むこと以外にも、普段目にしたり、聞いたり、感じたりするあらゆるものがインプットとなり、「あっ、そういうことか」とか、「これをネタに文章を書いてみよう」という気づきが生まれます。そして、それを文章に起こす……、というサイクルになることもあるんです。
▼勉強になるアウトプットを継続するコツ
わたしは、こんなところを意識してアウトプットしています。
1. 【誰かに役立つ文章であること】
「何を食べた」とか、「どこへ行った」とか、「何を読んだ」など、起きたことをただトレースしてもあまり意味がないので、「○○したら役立った」「○○したらこんなところに気づいた」など、自分の中に生まれた思考や感情をトレースした情報に加えることで、情報の吸収が進みます。そのような情報は他人にとっても「あ~、なるほどな」と思えるので、読み手も増えるようです。読み手がいると継続もしやすくなりますね。
2. 【文句や不満・批判でないこと】
時々、文句や不満、批判を書きたくなることがあります。勉強という観点で言うとあまり生産的とは言えないんですね。ここは特に注意してアウトプットしています。また、類は友を呼ぶと言いますが、それを誰かが読んだとき、批判に対する批判はとても攻撃的です。せっかく時間をかけて書いた文章で攻撃されるのは悲しいですから。
3. 【格好つけないこと】
「○○すべき」のような理想論だけではなく、自分が失敗したことや、そこから学んだことを中心に表現すると、自分を振り返ることにもなりますし、効果的。また、失敗事例が読み手の共感を生み、コメントもつきやすくなるようです。コメントをいただくと、さらにやる気も出てきますね。
4. 【コピペしないこと】
「Aさんが○○だといっていた。わたしもそう思う」、というのでは勉強にならないので、自分なりの意見を持ち、それをまとめることによって勉強につなげるようにしています。
このように、「インプット」「吸収」「アウトプット」……サイクルを意識することで、勉強が継続しやすくなると思います。あなたなりのサイクルを作り、それを継続させましょう。その継続が結果へと結びついていくのではないかと思います。がんばっていきましょう!
コメント
松江万里子
わたしも常に心がけていることを、きっちりとすっきりと書いていただいてありがとうございます。
アウトプットが「単なる感想」ではなく、きちんと情報として価値のあるもの、というところは、昨今のブログ等で発信方法が簡便化したからこそ、意識的にやって行かなければ、易きについてしまいますよね。
アウトプット→インプット、の間に、フィードバック、というのを意識的に取り込む、というのもやっております。
お願いしていただけるものではないので、自分がどなたかのアウトプットに反応する場合は、なるべくそれが「フィードバック」となるように、心がけています。
別の言い方をすると、「自分側からの情報を、最低でも一つは入れて戻す」ということです。
…というのの実践を、このコメントでやっておりますが、如何でしょう…?
■松江万里子さん
コメントありがとうございます。
> アウトプット→インプット、の間に、フィードバック、というのを意識的に取り込む
自分のの学習サイクルの中に、他者へのフィードバックを入れるということですね?あ~、これもいいですね。いただいたコメントへのレスも、ひょっとしたら松江さんのおっしゃるフィードバックに該当するのかもしれません。
特に意見が一致していないときに、批判するのは簡単ですが、「相手は何を言いたかったのか?」「私はどう思っているのか?」「批判にならないようにどう伝えるか?」などを考えてフィードバックするのは意識すると結構難しいですが、そこからの学びは大きいなと思いました。
ありがとうございました。