町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その93 再び派遣会社へ応募。。

»

前回のインチキババアのインチキに引っかからないように、私は元通り職安に通うことにした。何度か職安に通ってるうちに、興味がありそうな職種を見つけた。職種は製造技術!この頃は「エンジニア」なんて言葉は存在していなかったと思う。当時は「技術者」「技術職」って言い方だったんだよね。私はこの技術者という呼び名に何故か憧れを持っていた。まだ世間知らずだったせいもあるかもしれないのだが、技術職のほうが技能職よりも上だという考えがあったのだ。そして頭の中では技術職はデスクワーク、コンピューター、というイメージが勝手に出来上がっていた。パソコンで仕事をするというのもずっと製造職をしていた私からすれば憧れだったのだ。ここの職場で技術に応援に行ってたとき、みんなパソコンで仕事していたのを見てカッコイイ!ってのがずっとあったしね。

だから私は経験もない技術職を選んで応募することにした。職安なのでたくさんの技術募集の資料がある。この頃はまだ求人数がかなりあった時代だ。しかし、いくら求人数が多くても現実は甘くない。資料を見てみると、「経験者のみ」とか、「25歳まで」とか、「大卒以上」とか、「〇〇の資格所有者」とか、自分が満たしていない条件ばかりだ。神奈川でケツから5番目くらいの高校しか出ていない私が勤まるほど技術職というのは甘くはないのだ。このとき技術職の厳しさというものを身をもって実感しましたね。

それでも私は諦めずに技術職の応募資料を探すことにした。すると、興味ある求人を見つけた。前回の派遣会社のインチキババアの対応で派遣会社は敬遠していたのだが、詳細を見てみるとそれなりに待遇が良いのだ。正社員、技術職、社会福祉制度有、週休二日制、勤務先により残業有、有休制度有、賞与有、交通費全額支給、このような条件をすべて満たしていたのだ。このころは派遣会社の認識というものが私にはなかったので正社員でしかも技術の仕事が出来るんだと思い込んでいたのだ。そこで私はこの会社に応募することに決めた。

職員に資料を差し出すと応募状況や期限切れなどの詳細を調べてくれる。数分後、職員から説明があった。「こちらは現在12名が応募しまして、3名が採用されています。まだ募集はしておりますね」という答え。技術なので狭き門だなってこのときは感じた。しかし、後にこの狭き門の詳細が明らかになる。話をもどすが私はこの会社に応募を決めたのだ。職員がいろいろと段取りをしてくれる。そしてあっという間に面接の日時まで決定した。面接は一週間後。技術職ということでかなり難しいことを聞かれるのではないか、なんてかなり不安な一週間だった。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する