町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!番外編 職場での選挙活動その2 危険な仕事ほど下っ端を巻き込む!

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何が言いたいのかというと「意味のない仕事、危険な仕事ほど下っ端を巻き込む!」ということがこの悪質な選挙活動から得た教訓でありました。そしてこのような度が過ぎた選挙活動で遂に事件は起きた。署名である。なんと一人当たりの社員に最低20名以上の署名を集めてくるように!という命令が組合の幹部連中から全社員(組合員)に命ぜられたのだ。しかも仕事中に、午前中までに集めろということだった。

朝、仕事中にいきなり組合支部委員の高松先輩が回ってきて早く書けというふうに来たのだ。各職場にいる組合員の偉い人たちからの催促がとにかく凄かった。仕事中に署名表を渡されて今すぐ書けと。仕事を中断してもよい、上司の許可をとってあると。そんなこと言われてもいきなり20人の署名なんて書けるわけがない。「名前を借りる許可をとらないとダメなんじゃないでしょうか?」と言っても問答無用で「うるせえな、早く出せよ!」って強引に言われるだけだった。

都合が悪くなると狂暴になるのは器の小さい人間に共通してるよね。仕方がないので、勝手に友人の名前を書くわけにはいかないので自分は適当に名前を作って20人分の署名欄を埋めた。田〇俊彦、近〇真彦、郷〇ろみ、み〇こ蝶々、菅〇きん、大〇巨泉等。当然、20人分の名前にはそれぞれの住所も書かなければいけないのだが適当に住所を架空に作って書いて出すことにした。亜米利加町1丁目、加奈陀15番地、運子6号、珍子4丁目、切れ痔8-5号とかね。ほとんどの人たちが自分と同じように名前と住所を偽装して提出していた。

だってたったの数十分で20人の知り合いに連絡とって名前の使用許可をとるなんて不可能でしょ!しかも午前中の平日、そして携帯電話なんかない時代だよ。まあ、組合幹部連中にしてみれば中身など確認するわけないしとにかく多くの署名さえ集まれば良いので適当に書いてもバレやしない。先の章でも書いたがここの会社は確認をしない。この習慣がこんなときに役に立ったのだ。

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