町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その18 新入社員の研修② 基本は鉛筆と消しゴムで自分で書いて消して直して完成させる!

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そりゃそうだ、みんな講義なんて聞いちゃいないし、寝てるし、おしゃべりしてたし。そして最後に加賀さんの「レポート提出してもらいますから」って大どんでん返しが来たのだ。何を書けばいいんだろ?って、わかるわけがない。が、私は余裕であった。全ての講義において肝心なところはメモにとっておいたからだ。といっても数ページ前後なのだがこれだけ書いてあればそれなりに完成させることができる。これは、前の会社の教訓が役に立ったのだ。前の会社で本配属されたときに最初に配られた資料にはとにかく「なんでもメモをとる癖をつけること」ってことが書かれていて、私はそれを実践していたのだ。

それがこの会社に転職して最初に役に立った。前の会社でもそうだったのだが、現場作業者というのはメモをとるという習慣がない。だからここでの仕事の時も石上先輩に教わりながらメモをとっていたときには周りからも「ずいぶんマメだな」なんて言われたほど。なのでレポートを書くことには何の不安もなかった。なので、これから新入社員になる人に言いたいのだが、パソコンとかそういうデジタル思考の考えも大事だが、基本は鉛筆と消しゴムで自分で書いて消して直して完成させる!ということも凄く大事なので何かフッと感じたときはすぐにメモを取ることを勧めます。

メモが無ければ携帯の電子手帳でもいいし、パソコンのエクセルに走り書きでもいいんです。聞いていて自分でハッと思ったことだけをメモしてけばいんです。今、この記事を書いている私もこのときの会社のことを突然思い出すことがあります。そんなときはすぐに携帯の電子メモに書き込んで記事のネタとして活かしていますからね。そうすると、不思議なもんで人間の頭はそのハッとしてメモしたことの前後(関連していた箇所)を覚えているんですよね。これを実践している団体の一つにNBAがある。詳細はわからないのだがNBAには作戦部隊専門の部署があり、そこの人たちはバスケの攻撃や守備などに関することをすぐにポストイットに書き留めて気が付けば部屋中だけでなく天井にまで走り書きのポストイットで埋まってしまっているそうだ。書くことの大事さを証明していますよね。

話を戻すがそれを自分流にまとめればレポートなんて簡単に出来上がりますので是非お試しを。このメモをとることは、後の7社目にお世話になった派遣先でも威力を発揮することになり、そこの派遣先の課長から「まるでテープレコーダみたいに覚えてるな!」なんて言われたほどでしたからね。しかし、メモの取りすぎってのも良くないんです。何故かというとメモに頼り過ぎてしまうとメモをとった時点で忘れてしまうんです。要するにメモが頭の代わりになってしまうってことです。ですからメモをとるときは全てを書くのではなく、大事なことだけを簡単に走り書きするのが良いかもしれませんね。(あくまで私の経験です)

話が飛んでしまったがメモをとっていたおかげで私はその日のうちに帰って家でレポートを完成させてしまった。そして月曜日、出勤して私と豊部先輩は先輩社員たちから土曜日の講義の内容などいろいろと質問責めに遭ったのだ。「あれは習ったか?」「レポート出せって言われただろw」などと冗談交じりでいろいろと聞かれるのだが、そこへ一人の先輩が「もし、わからないようだったら俺のレポート見せてやるからいつでも言って来いよ!」って言ってくれたのだ。この先輩は甘利先輩といって私や豊部先輩よりも年上で入社半年の人であった。後にトラブルメーカーとなる人物だ。しかし既に私は出来上がったレポートを持って来ていた。仕事が始まりこっそりと藤田班長にレポートを持っていくと「え?もう書いたのか?」って言われた。10数枚にまとめたレポートを見て「こりゃすげえ!」と藤田班長が言ってくれたのだ。続く

Comment(2)

コメント

Horus

> 基本は鉛筆と消しゴムで自分で書いて消して直して完成させる!
無粋なツッコミをすると、消せるボールペンを愛用しています。あれは本当に便利です。


最近、アナログな人とでも感覚を合わせられるよう、メモの取り方を考え直しています。結局、あれも練習や繰り返しをしないと身につかないと気付いた次第です。

たいき

Horusさん
コメありがとうございます。私も消せるボールペンを使いたいと思います!

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