町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

番外編!優秀な後輩エンジニアからの相談・・・

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後輩からの相談

配属された現場での業務(インフラの運用・保守)はほぼ1人で担当できるレベルになり、このまま同じ業務を続けていてもスキルアップができないと感じております。どうしたらよろしいでしょうか?

私は次のように答えました。

自分の仕事を『飾る』ようにしてみてはどうでしょうか?

与えられた仕事を一つの空き家と考えてください。中に入ってその様式や構造を見ます。するとあなた自身の独創力が刺激されます。スペースの使い方を工夫し,装飾を施し,その家を我が家に変えます。あなた自身の個性を表わす様式にして独自のものにしちゃうんです。

余談ですが僕がプログラムを作成していて行き詰ったとき、上に書いたように自分が交通量の多い街中に立っていることをイメージして目的地に辿りつくまでに信号や横断歩道を渡りたくても車が多くて渡れない、迂回して。こっちの道へ。なんてことを想像して、この道はこのプログラム用語、この信号は別のプログラム用語、を使えばONする!って感じで実際に完成させたことがありました。

仕事というのは関係する規則や指針が大まかに説明されたうえで与えられていますよね。期待されている事柄を行なうだけではガランとした家に住んでいるようなもので何の個性もありません。

しかし、そこに自分独自のやり方を加えれば仕事はそれだけ面白いものになると思うんです。どんな仕事にしたって、二人の人が全く同じように仕事を『飾る』ことはないですからね。ウエーターの中にも常連の客が注文するものを覚えている人もいれば,とりわけ親切で礼儀正しい人もいます。どちらの人も身を入れているからこそ仕事を楽しく行なうことができるんじゃないかと思うんです。

また、もう一つの方法としては『学ぶ』ことじゃないでしょうか。

人間の脳の情報処理能力は人間の成長に伴って増大していくんだそうです。かつては興奮を誘った事柄が今では退屈に思われるわけも,それで説明がつきますよね。解決策は新しい情報を求める脳の欲望を,新しい事柄を学ぶことによって満たすことです。今している仕事についてさらに多くのことを学べば,やがてはさらに魅力的な仕事を与えられることになるかもしれませんよね。そうならないとしても学ぶということ自体が今の仕事を一層興味深いものにしていくんじゃないでしょうか。

でも,今の仕事について知るべきことはみんなとっくの昔に学んでしまった!ってのもあるかもしれません。

それなら今の仕事に間接的に関連のある事柄を学ぶことはできないでしょうか。例えば人間関係とか,いま使っているシステムについてさらに学んでみようという気持ちになるかもしれません。あるいは業務連絡用メモの上手な書き方や,打ち合わせを上手に司会する方法を学べるかもしれません。また,客先で上司の立場にある人たちに接する最も望ましい方法も学べるかもしれませんよ。

更に、余り目立たない情報源も見過ごさないでください。職場の人々を観察したり,それぞれの長所や短所に注目することも一種の勉強ですよね。自分の失敗から学ぶこともできると思います。また,うまくできた事柄を分析することによって自分の成功例からも学べますよね。自分自身の経験から学ぶ事柄や,他の人を観察して学ぶ事柄は,本で読むことも授業で聞くこともなかったような事柄を教えてくれると思うんです。「鉄は鉄によって研がれる」なんて諺がありますけど、人も人によって磨かれていくと思います。

私からすれば羨ましい悩みだなあって思うんですが、彼のこれからの成長が楽しみです!頑張れよ!

Comment(4)

コメント

みづらい

句読点が、統一されていないです。
文字のフォントもちぐはぐです。
いい文章を書いているのだから、読み手の事をもう少し意識すると
よくなると思います。

白栁隆司

後輩さんからの疑問がとても興味深いものでしたので、僕なりの考え方を残させて頂きます。
結構重なる所もあるのですが、表現が違って面白かな、と思いました。


1)仕事の精度を上げる
ほぼ一人で運用できる、ということは、全体の把握が出来てきた頃合いかな?と感じます。
では、細部に目を向けてみましょう。
ミスしやすそうな落とし穴はありませんか?
後々、人に引き継ぐ際に整理しておいた方が良さそうなことはありませんか?


仕事の細部に目を向けた時、ちょっと気になる部分というのは出てくると思います。
それを見つけて対応してみることで、スキルアップできますよ!


2)意識して「管理」しよう
インフラの運用保守の業務をされているなら、セキュリティ等色々な必要性から、
各種記録を残していると思います。
それらを漫然とこなすのではなく、意識的に「管理」してみては如何でしょう?


いきなり「管理」と言われても難しいですよね。

- 自分の動きを整理
- 記録を残すタイミングを整理
- 自分の動きと記録タイミングの関連付け


この辺りからやってみては如何でしょう?
動きやタイミングを整理した時に「何故するのか」も加えられると、とても良いです。

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