町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

本配属編!その3 仕事が出来ない人の自己防衛

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これから会社員になる人に言いたいのだが、まずは自身が健康であること、そして欠勤しないこと、これが大事になってくる。せっかく仕事ができる優秀なエンジニアでも肝心なときに休んでしまうのは会社にとっては迷惑なのだ。場合によってはボーナスに影響することもありますからね。だから新入社員に大事なことは仕事よりも休まずに勤勉であることです。

しかし私の場合は仕事は休まずに行っていたのだが、すでにやる気をなくしていたので能力はまったく向上しませんでした。こういうときに弱い人間はなにをするかというと、自己防衛を始める。弱い犬ほどよく吠える!なんて言うけれど、気が付けば私自身がほんとにその通りになってしまっていた。どのようの自己防衛したのかというと、仕事はさっぱりだったけど外観だけはエンジニアに見えるようにしました。要するにエンジニア、技術者に見えるような外見ですね。

どのようにかと言いますと、ここの会社の技術者たちと同じ格好です。ここの会社は技術者、現場作業者、の作業服は同じなのだが着方が違うのだ。技術者は作業着をインしている。現場作業者は作業着を出している。更に技術者はポケットにたくさんのペン、そしてメモ帳が入っている。それを私は真似して見た目だけでも技術者のふりをしていた。シャーペン、ボールペン、マジックペン、手帳を胸ポケットに入れていかにも技術部って感じです。表紙だけが派手で中身のない教科書。でもこれだけでなんか一流企業の技術者になった気分で自己満足できるんです。

仕事ができない分、そのようにして会社内では自己防衛していました。私の場合はそういうやり方で馴染めない場所でも自分自身を守っていたけれど、いろんな職場を経験してきていろんなやり方で自己防衛している人間はたくさん居ました。能書きばかり述べて仕事しない人、権利ばかり主張して義務は負わない人(例えば残業を依頼されると「労働基準法で残業はどうのこうの」とかいう人)、他人の粗探しばかりする人、こういうエンジニアはほとんどが自分の弱さを隠すために攻撃的になったり陰湿になる。話が反れたが本配属されてから初の夏休みが来た。またまた出勤表を見て毅然とした。

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