「生活イチバン、ITニバン」という視点で、自分なりのITを追及するフリーエンジニアです。ストレスを減らすIT、心身ともにラクチンにしてくれるITとはどんなものかを考えていきます。

エンジニアよ、いまこそ立ち上がれ!

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 あなたはいつまでじっと耐えているつもりなのだ?

 我慢することはない。遠慮することはない。今すぐ立ち上がれ!

 周りが大人しく座って仕事をしているからといって、ずっとそれに付き合っている必要などないのだ。さぁ、疲れきった全国のエンジニアたちよ、今こそ立ち上がれ!!

■そんな働き方では寿命を縮める

 思わせぶりな書き出しをしてしまったが、べつに横暴な上司に叛旗をひるがえせと煽動しているわけではない。文字通り「座ってばかりいないで立ち上がれ」といっているだけだ。

 座り続けると健康に悪影響を与えるという様々な研究結果がある。「エコノミー症候群」はその分かりやすい例のひとつだ。最近はそういう情報もネットなどで色々と取り上げられているため、知っている人も多いだろう。

 エコノミー症候群ほど極端ではないにせよ、あなたの腰痛・肩こり・頭痛の原因のひとつとして、長時間座っている影響を無視することはできない。それが冒頭の扇動的な表現の真意だ。

 とはいえ、スタンディングポジションで仕事ができる環境が用意されているオフィスはまだ少ない。中には自分のデスクの上に段ボールを積んで、その上にPCを置いて仕事をしている強者もいるようだが、それができるのはかなり理解のある職場だ。大抵は上司などに注意されて撤去を要求されるのがオチだろう。

■しかし、立てばいいというモノでもない

 冒頭で威勢よく「立ち上がれ!」と叫んだものの、わたしは教条主義者ではない。スタンディング教の信者ではない。だから1時間座っていると22分寿命が縮まるとか、1日何時間は立っているべきだとか、そういう話をするつもりはない。すべての職場のデスクをリプレースしろと息巻くつもりもない。

 なぜなら、立てばいいというものでもないからだ。例えば5分間じっと立っているのと、同じ時間歩くのとどっちが疲れるだろう。おそらく、じっと立っている方が疲れるだろう。

 スウェーデンのオフィスの約75%にはスタンディングポジションで仕事ができるデスクが導入されているというが、それはスタンディングポジションを強要するものではない。導入されているのはSit and Standデスクというボタンひとつで高さを調節できるもので、元々は電話交換手の腰痛を防ぐために医療器具として開発されたものだという。実際にその使い方は人それぞれで、自分のタイミングで、自分に適した時間だけ立っているようだ。

 例えば眠気覚ましのために、食後すぐには座らずに作業してみるとか。座り続けてちょっと腰が痛くなってきたから立つとか。このように「自分にちょうどいい」というのがミソなのだ。健康のためといって、苦痛を感じても無理をして立っているというのでは本末転倒だ。作業効率だって落ちるだろう。だから、一日中立って仕事をすればいいということではなく、とにかく、座り続けて疲れを感じたなら、こまめに立ち上がったりしてポジションを変えるのがよいという程度に考えるべきなのだ。

■とりあえずミーティングで立ってみようか

 そうはいっても、やはり用もないのに突然オフィスの中で立ったりウロウロしたりするのは気が引けるという人もいるかも知れない。そんな人にお勧めなのは、ミーティングだ。

 ミーティングのために会議室に入ったなら、せっかくの機会を逃す手はない。椅子になど座らず、ホワイトボードの前に集まってミーティングを始めよう。

 立っているだけでなく積極的に会議室の中を歩き回るのもいい。歩くと脳が活性化されるという。研究者が腕を組んだりあごに手を当てたりしながらうろうろして、突然ひらめきを得るというシーンは映画やドラマやアニメでもおなじみだが、あれは実際にそういう効果があるのだ。

 もちろん、ミーティングは会議室だけでやるものではない。ちょっと立ってメンバーの席まで歩いて行き、そこで不明点を確認したり相談したりする。メールやメッセンジャーではなく、実際に立ったり歩いたりすることが重要だ。たとえ席が近くても、この際気にせず立ち上がろう。

 そして、立っていることに疲れたなら、迷うことなく座ることだ。とにかく、頻繁にポジションを変えたり、動き回ること。立っているから健康とか座っているから不健康とか、そういうものではない。デスクワークをしているとどうしても一日中じっとしていることが多くなってしまう。じっとしているから疲れるのだ。

 だからこそ、意識して積極的に動き回ろう。同士たちよ、今こそ立ち上がれ!

Comment(2)

コメント

仲澤@失業者

疲れた時には、なんちゃって土俵入をやってます。
「雲竜型」のときと「不知火型」のときがあります。
結構、体がバキバキ音を立てます。特に肩と首(笑)。
シコは踏みませんが、すっきりします。
これでプログラマの横綱だ(^^;)。

ちなみに本当の横綱で両方の型の土俵入りをしたのは2人だけで、
北の富士と白鵬だそうです(by Wiki)。理由が面白かったです。

onoT

土俵入りは、肩とか腰に良さそうですね。
わたしも休憩時に身体を動かすと、かなりバキバキとなります。
今も結構鳴りました。。。

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