「生活イチバン、ITニバン」という視点で、自分なりのITを追及するフリーエンジニアです。ストレスを減らすIT、心身ともにラクチンにしてくれるITとはどんなものかを考えていきます。

シャコタン・プロジェクト

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 シャコタンプロジェクトというものをご存知だろうか?

 一応説明しておくと、シャコタンとは『車高短』と書き、車高を低く改造したクルマのことを指す。どういうヒトたちが好んで乗っているか、なんとなく想像がつくのではないだろうか。

■シャコタン・プロジェクトとは

 さて、それではプロジェクトがシャコタンとはどういう意味だろう。

  1. 納期が見るからに短い。
  2. 受注金額(予算)が見るからに低い。
  3. プロジェクトをドライブする人が、見るからにシャコタンに乗っていそうなイケイケタイプ。
  4. 夜になるとどこからとも無く集合し活動を始める。

 まぁ、こんなところだろうか。

■悔い改めよ!

 で、この手のプロジェクトの特徴は、やたらと威勢がよくてすぐに暴走するところにある。ただし暴走といってもスピードを追い求めるのではなく、やたらと騒ぎながらゆっくりと蛇行して進む。まさに迷走とか珍走という表現がふさわしい。

 しかも、迷惑この上ないことに、Uターンして今来た道をまた戻ったりする。もちろん、大騒ぎしながら。

 もうひとつ、シャコタンの特徴といえば、ネーミングの由来ともなった車高の低さだ。ちょっとした段差でもガリガリと腹を擦ってしまう。それと同じように、この手のプロジェクトにはまったくといっていいほどバッファが無い。

 そして最大の問題は、そのようなチームは、自分たちがカッコいいと思い込んでいるリーダーに率いられていることなのだ。まずは彼らの意識を変えるところから始めなければなるまい。

 あなたがたにはっきり言っておく。あなたがたの武勇伝は、ちっともカッコよくない。それは、自分の無能を暴露しているに過ぎないのだ。

 悔い改めよ。滅びの日は近い。

Comment(4)

コメント

仲澤@失業者

関係ない話ですみません。これを読んでいて、
大昔に読んだ文章を思い出してしまいました(誰のものか失念)。

「・・・彼らはけして海に行ったりしない。
ひたすら街を走り続ける。何度も何度も同じ道を。」

というものだったような・・・。

tasuku

こういう方々は、きっとプロジェクトⅩの主人公に なりたい人達 なんでしょうね。
(困難を乗り越える。 というフェーズが無いと、盛り上がらないですから...。)

ardbeg32

プロジェクトXを気取ってるならまだ救いは有りますよ。
自分がやろう(やらせよう)としている仕事の難易度はおかまいなし、「この程度の『便利さ』ならこの程度の金額」という自分ワールドの基準で発注金額と納期を決め、そのなんの裏付けもない納期に併せて関係各所に本番日を先に通知しちゃうものだから引くに引けない、
プロジェクトを発注してプログラマやSEからこんなの無理、とお伺いが来ても「そんなの知ったこっちゃねぇ、俺がUターンと言えばUターンするんだ!」と実に頭の悪いことを強要する、それでも食い下がるエンジニアがいたら、「君はこのプロジェクトを前向きに進める気があるのかね!」とヲイヲイそういう次元の話じゃないんですがとまったく話し合いにならない。
んで、無理なUターンでプロジェクトが暗礁に乗り上げスケジュールは蛇行し担当者の追加で大騒ぎし結局何がしたかったのと仕切り直しの時には「俺が俺がのイケイケ」は自分の責任とは露とも思ってない。悪いのは最初にプロジェクトを受けた否定的なエンジニアだと言い張って全く譲らない。
こーいうのが車高短プロジェクトではないですかね

onoT

仲澤さん
なんだか含蓄深い文章ですね。出典がすごく気になります。。。

tasukuさん
きっとそういう方々の頭の中では中島みゆきの「地上の星」が流れ続けているのでしょうね。

ardbeg32さん
ものすごくリアルな例をありがとうございます。わたしのイメージとかなり近いです。
話し合って解り合えればいいのでしょうけど、そんなきれいごとで済むことはまずないので、こういうプロジェクトは、大抵は荒療治が必要になってしまうのですよね。。。

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