悩めるエンジニアに向けた12のアドバイス
エンジニアライフ12周年にちなんで、12のアドバイスとなります。以前は10周年にちなんで10年前を振り返りましたが、今12年前を振り返っても前回と大差ないので、変えてみました。
エンジニアも自信満々なときもあれば、悩むときもあると思います。そんな悩んでいる人向けにアドバイス集を作ってみました。
01:仮に転職したら年収は増えるのか減るのかを知っておく
自分の市場価値を知っておくことが大事です。自分の市場価値より今の給料が高い場合は、転職するほうがリスクとなります。もし自分の市場価値が今の給料より高ければ、今の会社に居続けることはちょっともったいないという事になります。
現在はフリーランスには厳しい状況ですが、正社員のエンジニアを雇用したいというニーズはまだまだ高いようです。
02:勉強は苦手な分野より、好きな分野を優先してやったほうがいい
苦手分野の勉強は大変で、苦痛であることが多いです。わざわざ頑張ってまでスキルを平均化するより、尖ったスキルが1つでもあると周りの評価も変わってきます。
「あいつは○○では微妙でも、●●では誰にも敵わないからやっぱり必要」と、多少弱点があっても強烈な長所は大きな評価になるということです。
03:エンジニアならスキルで勝とう
エンジニアなのでやっぱりスキルが一番。スキルといってもプログラミングなどの実装能力も大事ですが、要望に合わせた設計能力もかなり大事なスキルです。SNS上だとあまり言及されていない気がするのは気のせいかな?
04:スキルで勝てない人は他分野で勝とう
スキルで多くの人に勝つのは難しい。そんな挫折をした人もいると思います。そんな方はスキルは平均でも良いのでエンジニアとしてのスキルでなく、他分野で多くのエンジニアに勝てるスキルを持ったほうが良いでしょう。私はこれを選んでいます。
そして重要なのはスキルが高い人のサポートスキルを身につけて、スキルの高い人のサポートにまわるということです。エンジニアはスキルが大事。でもスキルに偏るとほかの部分がおろそかになります。そんなエンジニアをサポートできる人材、サポートしようと意欲のある人材は少ないです。
私が世渡りできるのはこの部分、と最近自覚してきました。
05:総合力というあいまいなものでなく、3つのスキルが人より秀でると強くなる
エンジニアのスキルとヒューマンスキルの総合力!と言われますが、総合的に能力の高い人はかなりレアというかそれはかなり仕事がデキる人です。それより、3つの尖ったスキルがあると重宝されます。
私の場合であれば、「仕様調整や業務知識」「教育」「社内調整、チーム内調整」です。正直どれも凄く能力が高いわけでなく、エンジニアの多くの人がやりたがらない部分がたまたま得意で苦にならなかった事が幸いしたようです。
あとは人並みのスキルだったり、人並みに短所を持っています。スキルとしてはかなりノーマルなのです、私。
06:自分の長所と短所を改めて知って、伸ばすことと諦めること
自分の長所はこれからも伸ばす、自分の短所で頑張ることを諦めることが大事。
営業や起業的なことは諦めました。人見知りだし、人に勧めるの苦手だし、新しい事業をやるのがビビりでできません。フリーランスになってからそれが身にしみて分かりました。
一方、自分の得意な部分を自覚できるようになりました。実務以外の部分では、会社経営するための事務作業などは苦にならないのが長所ですね。これ、エンジニアだけでなく他の経営者さんも苦手な人がいます。それが苦にならずできるのはかなりの長所とわかりました。もちろん専門的な部分は専門家におまかせしています。
07:税金、年金、貯蓄、投資、キャッシュフローといったお金の知識を身につけよう
フリーランスでも会社員でもお金の知識、無くても大丈夫ですが、あったほうが有利です。そりゃ、何事も知識があったほうが有利なのは当然です。
ただ、お金の場合、困ったときに初めて知っても手遅れになることが大半です。だから予め知識を持って、対策しておかないとヤバいです。お金の知識は知識として持っているだけでも「保険」的な意味合いが強くなります。
お金というとそれだけで学ぶことに拒否反応を示しちゃう人もいるのは分かっていますが、お金も数字の羅列として見れば、エンジニアは得意なはずなんですがね。お金に関する現実から逃げずに、しっかり学ぶの大事ですよ。
08:人脈はスキルの一つとして考えれば、必要か不要かも分かってくる
今も昔も人脈は大事と言われています。でも私は人脈構築がとても下手です。エンジニアの中では上手なのかもしれませんが、世間一般に比べたら超がつくほど下手とわかりました。
ただ、そんな世間の中で見聞きしてわかったのは「人脈」というスキルを上手に扱える人と扱えない人がいるということです。営業系のかたは上手ですが、その代わりに作業がアナログ過ぎてムダも多い人もいます。そんな営業系のかたは「人脈」より「プログラミング」のほうが大事だし、羨ましいとの事でした。
そんな話を聞いて分かったのは「隣の芝生は青く見える」「ないものねだり」という事でした。人脈が絶対必要と思っている人は、ちょっと勘違いしていますよ。
09:目標や夢は無くても大丈夫
人より大きな事を成し遂げたい!みたいな人は必要だと思います。でも私はそういうのでモチベーションが上がらない人間でした。10年後の大きな目標を!よりは数カ月後の小さな目標を達成することのほうが大事です。
これは私が人間としての器が小さいからなのでしょう。でも、それでも人間生きていけます。背伸びして出来ないことに苦痛を覚えるより、少しずつできないことが出来るようになる喜びも大事なことだと思いますよ。
10:新しい経験は経験値が多い
これは起業しろ!とかフリーランスになれ!ということではありません。今まで未経験だったものを経験するチャンスがあれば経験したほうがいいということです。
これから参画したプロジェクトが
・新しい言語だった
・いつもなら決まった仕様について作るだけだったのに、要望の調査から始まった
・システム開発するベンダーが1社でなく複数の会社で共同
このような感じでいつもと違うものであれば、そのプロジェクトで経験したものは大きな経験になります。本当に普通の話ですが、新しい経験を得るチャンスを逆に逃げてしまう人が多い気がしました。
11:普通も極めれば立派なスキル
普通の作業を極めるというのは、圧倒的な効率化による作業のスピードアップです。
実はこの作業の効率化はどこでも行われているようで、意外と効率化されていません。ものすごくアナログだったり、仕事の仕組みそのものが無駄が多いこともあります。
その無駄を辞めること、効率的に進むように仕組みを改善すること、自動化ツールを使用する、半自動ツールを作成する、色々な作業効率化があります。
それが全部が全部出来ているプロジェクトはありません。だからこそ普通を極めた作業効率化スキルというのは多くのプロジェクトで重宝されます。
12:SNSの影響力、本当に欲しい?
TwitterやInstagramのフォロワー数が注目されたり、影響力のバロメーター化されていますが、それ本当に欲しいですか?
チヤホヤされたい気持ちはわかります。私だってチヤホヤされたいです。でも、注目されたりチヤホヤされるために投稿するのは目的と手段がすり替わっています。
どんな人に影響力を持ちたいのか?最終的な目的は何か?それを先に考えずにフォロワー数やいいね数を増やしても本当に虚しくなるだけですよ。そして多くの人はリツイートやいいねが集まったら宣伝しているということは、自分の作品や会社やイベントを宣伝するためにSNSやっている部分もあるという事。ところでエンジニアって何宣伝するのかな?宣伝する何かがあればいいけど、俺スゲーだけだと本当に虚しいよ。
最後に
12個もアドバイスをしましたが、全部取り入れる必要はないです。私が勝手にこう考えているだけです。私は読んでくれた人にこういう考え方もあるのか、というのを知って、取り入れてくれたらありがいです。逆に反対意見もあると思います。それはそれで良いと思うし、私がすべて正しいとも思いません。
色々な考え方から、その時、その人、その状況にあった最善の考え方や行動をして、最良の結果を得てくれればと思います。
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笑顔表情筋のトレーナーをやっており、オンラインで個別体験レッスンをやっています。
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