エンジニア講師をやってみた
最近の話でなくもう10年くらい前の話です
エンジニアライフにて何回か話題にしたきがしますが、会社員時代に新人研修で2日間の研修講師をやった経験があります。
研修内容としてはウォーターフォールで仕様検討と設計の部分になります。私の担当が終わった後、別の講師がプログラミングやテスト工程を担当。この講師は私の1年後に入社した後輩2人が担当でした。後輩と言っても年は同じだし、実力もある優秀な後輩だったので、「設計工程でヘボくならないようにちゃんと教えて、こっちを楽させて下さいよー。」みたいな会話をしていた気がします。
講師として新人たちに教えることができたのはテキストのおかげ
講師は用意されたテキストをもとに教えていく形式です。テキストといってもけっこう簡易的なものでした。
・講師側として提示する仕様
・答えとして用意された設計内容
・どのポイントを評価するか?
おおざっぱにこの3点だけがありました。あとは自由にやってよいという事だったので、そうとう自由にやりました。ただ、これだけのテキストですが、この要点となる部分さえしっかり抑えておけば、誰でも講師はできる気がすると感じたのをよく覚えています。
2日間の研修はお仕事とはいえないレベルだけど、仕事の楽しさと大変さを経験してもらえればという気持ちでやりました。そこそこ上手にできたと思います。もちろん今同じ研修をやったら当時よりもうちょっと上手にできるはず。
どの業種でも講師で大事な部分は下準備ともう一つ
講師や先生、コンサルタントと言われる方々がアドリブが上手な印象がありますが、膨大な下準備があって、どんな状況になってもだいたい下準備通りだったりします。アドリブが必要な部分がありますが、それはどのパターンでやっていくのか?を決めるだけです。それを考えるのがもう一つの大事な部分に当たると思います。
・どの程度理解しているのか?
・時間は予定通りか?
・この講座 or 研修を受講して最終的に満足してくれそうか?
私が定期的にやっている笑顔表情筋のセミナーや個別体験レッスンでも同じことを考えてやっています。3番目ですが、満足度を高めるには、相手から質問を引き出したり、何に不安を感じているかを感じ取る能力も必要になっていきます。これはどんなに経験を踏んでも難しい部分と思います。
講師をやってみたいが自信がないなら
まずは1対1で誰かに教えることから始めてみましょう。1対1で問題なければ、次に数人規模。¥、次に10人オーバー、このようにステップを踏んでいくと大人数相手でもできるようになっていきます。
私の場合はいきなり50人超をやったのですが、2日間の研修が終わった後は超絶疲れ果てたのをよく覚えています。6、7チームのプレゼンの好評をするために、まじめにプレゼンを何回も聞くのは相当辛かった。本当はステップアップして技術も体力も慣れていくこと、大事だと思います。
最後に
私は人に何かしら教えるというのは好きです。得意かどうかを問われると、子供の時に友達に
「教えるの下手くそ」
と評価を貰って以来、どうしても苦手意識はあります。ただ好きなので何回も経験して慣れてきたというものはあります。
講師なんてやる人はこういう人が多いと思います。まあエンジニアライフで何年も連載できるのも人に教えるのが好きだからだと思っています。
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笑顔表情筋のトレーナーをやっており、オンラインで個別体験レッスンをやっています。
申し込みはストアカから。
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笑顔表情筋に関するnoteもはじめました(毎日更新中)
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コメント
勝ち逃げ先生
>膨大な下準備があって
おっしゃるとおり、成功の可否はこれに尽きると思います。
ぼくも学生時代に、初めてのプレゼンに成功して友人に上手いと言われ調子に乗ってました。そして2回目のプレゼンで大コケ。かなり惨めな思いをしましたが、失敗を分析した結果たどり着いたのが「下準備」でした。
1回目のプレゼンは人生初ということもありかなり準備をしましたが、その成功に味をしめて2回目は丸腰で挑み玉砕しました。プレゼンに才能の有無なんてありません。どれだけ「下準備」をしたかどうか、それに尽きます。激しく共感できるコラムでした。