「技術力」「スキル」、これはいったい何を指しているのだろうか?
Twitterを見ていたらとあるアンケートが目についた
どんなアンケートかというと「スキルとは何を指すのか?」というものです。多数派は「実装能力」だった。うん、それは理解できる。でも世の中で言われているスキルって本当に実装能力だけなのだろうか?
「スキルアップ」したいという言葉、これは実装能力アップを指している?
もちろんこれは含まれている。だけど全部ではない。みんなそんな風に思っていませんか?でも周知の事実なのか誰も名言しない。スキルといっても実装能力の他に
・全般的な知識
・システムそのものに対する知識
・業界知識
・システムの設計能力
・テスト設計やテストケースの洗い出し
・エラー時の対応能力、調査能力
・ハードウエアやミドルウェアに関する知識
・クライアント(顧客)のシステムに対する知識の把握度
パッと思いついただけでもこれだけあって、細かく分けていくと、データベース、ネットワーク、Webアプリ、業務アプリ、セキュリティなどの違いもあります。スキルアップのときの「技術力」「スキル」はこの全体的な能力を指しているものだと思います。これを考えると資格で問われている内容は正しいのですが、私のようにテストだけ得意な人間もいるので資格あり=スキルが高いとはいえないのが難しいところです。
未経験者が習得したいスキルとして「実装能力」は正しい、でも
でもそれは未経験者だけの話。経験者になってくると、設計能力、どんな業界のどのシステムのどの部分に携わった経験があるのか?どのようなポジションだったのか?このあたりが重要視されてきます。同じ業界だと歓迎されますが、別業界だとどの能力が次の仕事でそれが活かせるのかが問われ始めてきます。
会社員の場合、このあたりのキャリアアップが会社として上司が提供されてくれますが、フリーランスの場合、これが自力でキャリアアップの計画ができないとなかなか生き残っていくのが難しくなります。プログラミングスクールってこのあたりの事を教えてくれるのかちょっと疑問に思ってます。教えっぱなしで放置されてしまうので、大変な思いをしているのかな?と想像しちゃいます。
経験を積めば積むほど「スキルや能力」=「実装能力」から遠ざかっていく傾向が強いので、この業界の難しさがあるような気がします。
スキルアップは大事、でもその「スキル」は具体的に何を指しているのか?
経験年数、プロジェクト内の立場、今後のキャリアアップ計画によって「スキル」が指す内容は全然違ってきます。ITエンジニアだと仕様関しては抽象的な言葉を嫌い、具体的な内容を求めます。でも自分のことになるとなぜか抽象的な言葉をいっぱい使い始めます。これは自分自身でも具体的に何を指しているのかわからない時にこの傾向が強くなっていきます。
だからこそ抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉を使えるようになっていきたいですね。私もコラムで抽象的な表現が多いので気をつけないと。
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笑顔表情筋のトレーナーをやっており、朝活やセミナーなどやっています。
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