本や研修、最終的に役に立っていますか?
こんにちは、手塚規雄です。
ITエンジニアは技術書を読むというより使うことが多いと思います。他には新しい技術を習得するために、その研修を受けることもあると思います。それらは必要だから本を使ったり、研修を受けるのでしょう。だけど、ビジネス本やビジネス研修は役に立っていますか?
なぜビジネス本を読んだり、ビジネス研修、自己啓発セミナーを受講しても変わらない?
ある知人が「ビジネス研修とか自己啓発セミナーはほとんど詐欺だよ。だって受けても何も変わりはしないから」と言っていました。面倒くさくなりそうなので反論こそはしなかったのですが、その話を深掘りして聞いてみました。
・話を聞いても納得できないし、人間全員がそうじゃない
・少なくとも自分は何も変化しなかったし、実践しろという内容もくだらない
・ビジネス本も一緒で、読むだけで人生良くなれば苦労はない
こんな風に様々な自己啓発に関する反論が返ってきました。私はわりとビジネス本や自己啓発関連の研修やセミナーに出ることが多いです。お金も高いし1日以上拘束されることも多くありますが、基本的に受講してよかったと思っています。
じゃあ受講して、なにか変わったか?と聞かれると、少なくともビジネス本を読まなかった頃、研修やセミナーを受講していなかった頃と比べては変わったと思います。ただ変わったと実感するのはたいてい数年後です。
ビジネス本や自己啓発の研修やセミナーを受講してすぐには変わらないけど
ものすごく常識的なことをいいますが、本や研修だけで変われる訳がないです。その内容を実践してトライ&エラーを繰り返して、経験を得て変わってくる。コレ、言われなくても分かりますよね。でもいざ本を読む前、研修を受ける前には今すぐ変わりたいと思ってしまいます。自分もよく思ってしまう事があるのですけど。
自分が今より良くなりたい欲求というのは多くの人が持っています。でもなかなか変われない事もよく知っています。でも現状を打破するためにはどうすればいいのかわからないと悩み、本や研修に頼るからこそ今すぐ欲求が大きくなる。これは仕方のないことだと思います。でも大前提として、誰もが言われればわかる「実践する。トライ&エラーの繰り返し。徐々に変わる。」というものを忘れてはいけないです。
口に出したり、文章にすればとても真っ当なこと。でも大きすぎる欲求の前には忘れ去られてしまうのが現実です。
もう一つ重要なのは「忘れてしまう」こと
どんなに素晴らしい本や研修でも人間1日経てば、67%も忘れてしまうようです(参考:エビングハウスの忘却曲線)。24時間以内に10分の復習で完全に思い出すと言われており、それを繰り返しているうちに忘れないようになっていきます。人がカンタンに変われない理由の1つだと思います。学んでも忘れる。感動しても忘れる。大事なことだけど忘れる。でも復習し続ければ思い出すし、身になっていく。
技術本や技術の研修が身につくのは仕事で実践し続けているから
ITエンジニアが本や研修の内容を覚えているのは、日々の仕事で使うから。最初はぎこちないけど1ヶ月もすれば慣れたものです。基本的なものは自分のものになっていると思います。勉強だと仕事よりどうしても時間が短くなるので習得までに日数がかかりますが、仕事だと触れている時間が多いので習得スピードも早いです。
ビジネス本や自己啓発の研修の内容も続けていけば...
ITエンジニアは復習の大事さを技術方面で実感しているので、それをほかのことにも同じようにするだけで成果が得られるのは経験上知っていると思います。それでもやらないのは多分「面白くない」or「別に必要ない」と思っているからではないのでしょうか?
個人的には面白いものはやっぱり自然と身につけられますが、苦手なものはどうしても逃げてしまう傾向がありました。でテキトーな理由で復習をしなくなって、やらなくなって、忘れてしまうループにハマっていました。
技術以外のことについて必要なことを習得するのは大変かもしれません。実践するのも今までの自分と違うことをやるので、抵抗があるとは思います。欲しいのものを得るための努力として、新しいことを学ぶ、復習する、実践するという学習ループを技術以外にも当てはめて頑張ってみてはどうでしょうか?
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