在宅勤務ができない理由はなんだろうか?
こんにちは手塚規雄です。
今週月曜日は首都圏に台風が直撃し、SNSではいつもどおり「社畜は辛いよ」という内容で賑わっていました。そんな中、会社によっては全社休業や在宅勤務に切り替えるところもありました。世間的なイメージではIT企業が一番率先してやりそうですが、様々な事情があり、なかなかできないようです。
ところでその「様々な事情」ってなんじゃらほい?今回はこの理由を掘り下げた内容をコラムにしました。
仕事はお持ち帰りできるのに、台風や大雪の時に在宅勤務できないのはなぜ?
仕事をお持ち帰りするサラリーマンの話はよく聞きます。人によって会社によっては家でも仕事ができるようです。
・会社は建物が閉まってしまうのでできない
・残業できないから家でやるしかない
・仕事が終わらないけど会社には居たくないから持ち帰る
サービス残業対策だったり、ものすごく個人的な理由だったり様々ですが、家でも仕事ができる環境は簡単に整うようです。個人的にはセキュリティの問題とか会社的には大丈夫なのかな?と疑問に思っているのですが。
こんな風に比較的に自宅で仕事をするのは簡単だけど、在宅勤務OKな会社はまだまだ少ないように感じています。つまり本当は在宅勤務可能なのに会社としてはOKしたくないように思われます。その理由はなぜか?
在宅勤務を可能にできない壁
まずは「建前」から。
・セキュリティ上の問題があり、情報流出のリスクがある
・一部の社員には会社外からの接続が許されているけど、全員は難しい
・会社資産と個人資産の判断が難しくなる
・社員同士が一つの場所に集まっていたほうが連携しやすい
他にもあると思いますが、よくある理由はこのような内容です。特に情報流出に関してはどの会社でも非常にデリケートな問題として挙げられます。こんな風にいくらでも「建前」の理由は作れますし、どれも一応は納得できる内容です。
では会社の「本音」は何か?
それは簡単で、社員の管理が難しくなるからでしょう。では社員の管理とは何か?それは社員が勤務時間内に「真面目に」どれくらいの「時間」を働いているかを見ることが管理です。そもそもこの考え方自体が個人的には前時代的と思っているのですけど。結局は仕事の成果は二の次で勤務態度や勤務時間が一番に評価されているのが現実なのです。
実は「真面目」の基準ほどあいまいなものはない
仕事に対して真面目な人というのはどんなイメージでしょうか?
・勤務時間内、サボらずに働く。
・会社の問題点、課題点を解決することに働きかけている
・命じられた仕事は必ずやり遂げる
この内容は意外など人によって違う回答が帰ってきます。その中でも「過程」を重視する人と「結果」に重視する人に分かれます。個人的には「真面目さ」は「過程」で評価され、「結果」で評価されるのは「優秀さ」というイメージを持っています。
社員の管理とは社員の「仕事ぶり」という過程を見ている事
話がちょっとズレましたが、社員を評価するのに「過程」、つまり真面目に仕事をしているか?というものも割と重要視されているのが現実です。極端な話、「結果」だけが重視されるのであれば、職場で勤務時間の半分寝ていても成果さえあれば問題のない評価が得られます。でもそんな評価をする会社はほぼ無いでしょう。
社員の評価には「過程」も重視されてるし、そのためには上司と部下が目に見える位置にいないと難しい。そんな風に考えている社長、役員が多い会社は在宅勤務なんて絶対にありえないのでしょう。
日本人が大好きな「建前」と「本音」
こんな風に一つの物事に対して「建前」を掘り下げていくと、「本音」が見えてきます。その本音についての考察が合っている、間違っているはともかく疑問をもって掘り下げる思考する、考察することは大事だと思います。
学校や会社では常識やみんながやっている事に対して、疑問を持たないように教えこまれていますが、一つの疑問を掘り下げていくと、今まで見えなかったものが見えてくるようになります。エンジニアは自分の仕事の内容に対して、疑問をもって追求、考えるのは得意なのですが、仕事から外れた瞬間からその思考ができないのはちょっともったいないと思っています。
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