会社という場所は本当に必要なのかな?
こんにちは手塚規雄です。
趣味で開発しているコンピュータ将棋ですが、現在は私ともう1人の2人でチームを組んで開発しております。チームを組んでいる割には、お互いの忙しさや仕事の関係上、直接面と向かって打ち合わせするのは月1、2回程度で普段はTwitter、Google Drive、Githubを使って顔を合わさず開発しています。
そんなことをやり始めて思ったのは、会社という場所は本当に必要なのか?という疑問が湧いてきました。それが今回のコラムになります。
事務所は必要
一人会社や家族会社という形でない場合は、規模にかかわらず事務所、またはオフィスはやっぱり必要なものだと思います。組織として多くの人が所属する以上、どうしても集合場所となる存在はやっぱり必要。それは会社の登記としての場所や打ち合わせする会議室としての場所、重要な書類を保管する場所など会社を運営する以上、事務所はどうしても必要になります。
でも、それ以外の用途、つまり社員が毎日仕事する場としてはどうなのか?
毎日顔を合わせる必要はない?
よくある話の1つとして、同じチームなのに1日に交わす言葉が挨拶しかしない。下手すりゃ挨拶すら無い。そんな話のネタがSNS上ではよくではありませんが、見かけることがあります。そんな日が月1ぐらいはあるのかもしれません。でも、もし週2、3であるとしたら、わざわざ同じ空間で仕事する意味はあるのでしょうか?
もう1つよくある話なのですが、平日は周りから打ち合わせや横槍が入るので仕事が進まないけど土日だと周りに人がいなくて仕事が捗る。どの職場でも聞くチームリーダーの悩みです。それって平日は捕まえやすいからこそ発生する問題で、もし週1だけ会社に出勤して残りは自宅勤務だったらどうなるのか?実際にやってみないとわかりませんが、出社する日だけ打ち合わせを集中させれば、結果的に効率良くなるかもしれません。もちろん悪くなる可能性もあります。同じ空間で働くデメリットとして他人の仕事に巻き込まれるというものがあります。
この2つを考えると、毎日会社に出社することは実はデメリットのほうが大きいのではないのか?
セキュリティ面を考えてみると、一つに集中したほうがよい
一方、セキュリティ面を考えると自宅勤務はリスクがどうしても大きくなります。その一番のリスクは情報漏えいです。その情報漏えい対策のセキュリティをしっかり行うとなると、費用も一人一人に発生してしまうため、セキュリティ費用が非常に大きくなってしまいます。それより1つの場所に集中させたほうがセキュリティ費用も安くなります。また人の出入りが個人住宅より厳しく管理できるので事務所に一括集中したほうが費用的にも運用的もメリットが大きいです。
逆に言えば小規模な開発の場合、場所によってはセキュリティ費用より事務所の賃貸費用がかかるため、自宅勤務が有利になるケースもあるかもしれません。実際にはなんともわかりません。
総合するとまだまだ会社という場所で一括管理された状態のほうがよい
個人的には会社のほうが良いと思いますが、次の条件を満たす場合は自宅勤務のほうが効率的かもしれません。
・プロジェクトのメンバーに信頼関係がある
・小規模なプロジェクト
・情報漏えいのリスクがない、または非常に小さい
・自宅勤務に適応されたPCと周辺機器が揃っている
ただし、これらを満たす仕事というのは現実問題として少ないのかもしれません。
最後に
私自身、システム開発ではありませんが、自宅勤務というか成果物だけ納品する形式のお仕事を企業から請け負って仕事をしています。他にも自宅勤務、場所を選ばない仕事の代表例はランサーズなどを利用した仕事があります。このような場所を選ばないタイプの仕事が世の中にはかなり多くなってきています。
今後は簡単な仕事、小規模な仕事、成果物がメールやクラウドシステムを活用してかんたんに納品納入できる仕事などがどんどん増えてくると、IT業界の将来(だいぶ未来の話ですけど)は大規模な仕事以外では事務所というものがどんどん減っていく世の中になるのかもしれません。
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